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下にスライドして行って、見てくださいね。
JAX-727 & JAX-1000 調整用画像 2025.12.09更新
JAX-727、JAX-1000は、CB帯と28MHz帯をスイッチで切り替えて使用できる機種です。
CB帯の送信出力 Lo の運用だと、免許不要で使用できるような説明だったみたいです。
販売時期によっては、ケースの上面に その注意書き的なシールが貼られていたようです。
CB帯は、ローパワーなら免許不要と言う 根拠が謎ですね。
TVI が出なければ問題ないと言うような、昭和時代のゆる〜い倫理観ですね。
免許のいらないCB帯で練習して、ハム免許を取ったら28MHz帯でオンエアしよう。
と言うような謳い文句で販売されていたようです。
フロントパネルの作りが同じで、SUN と言う名称の物もあります。
CB帯 40ch AM の物と、80ch AM-FM 変調切り替え式の物などがあります。
SUN 80chの場合は、FM回路 & Loop OSC 基板が増設されていますが、
送受信コイルなどの調整は JAX-1000 と同じです。
JAX-727は、輸出用 40ch CB機に機銘板シールを貼り付けてリネームした物のようです。
フロントパネルは、下記のCB機と同じですね。
参考画像 ASAHI 40ch (オークション画像より引用)
参考画像 hy-gain 2740 40ch (オークション画像より引用)
JAX-727 画像 2025.12.09追加
27MHz - 28MHzの切り替えスイッチや、出力HI - LOの切り替えスイッチなどが
背面に取り付けられています。
改造については、やっつけ仕事感が滲み出ていると思います。
発売元は、おなじみの 二光通販(株)です。
(以下の画像は、オークションサイトより引用させて頂きました。)

上カバーに、注意書きのシールが貼られています。
微弱無線局の法的な要件が記載されています。
注意したのに 違法運用するのは使用者の責任と言う事なのでしょう。

後ろ側に、27MHz - 28MHz の切り替えスイッチと
送信出力 HI - LO の切り替えスイッチがあります。

スイッチは、後から加工して取り付けられています。
製造段階からの CB & 28MHz と言うコンセプトではなく、
既存品を改造して製造された物のようです。
斜めに貼られたシールなど、仕事が雑な印象を受けてしまいます。

基板は、JAX-1000 と同じ物です。
28MHz用の LoopOSC 追加基板が見えます。
調整方法は、JAX-1000 を参照願います。

JAX-727 取説の画像です。 2025.12.09追加
28MHz帯で使用するには、アマ局の免許が必要だとか、CB帯での微弱無線局としての運用方法など
一切記載されていません。
無線機本体に貼られている 注意書きのシールを見て、察してくれと言う事なんですね。





JAX-1000 調整用画像
この機種は、製造段階から CB & 28MHz として企画された物のようです。
JAX-727 で 背面にあったスイッチ類と LoopOSC基板が、フロントパネルにまとめられています。
下記の画像では、パワー切替&CB-28MHz切替のスイッチ部基板が外されています。
このスイッチ部にある基板は、ほとんどの物が動作不良になっているようです。
スイッチの接触不良と思われますから、接点復活剤を使用するか、
分解清掃してみて下さい。

下記の画像は、ネット検索で見つけた物をお借りしています。
上フタに、注意書きのシールが貼り付けてありました。

下記の画像は、ネット検索で見つけた物をお借りしています。
製造・販売者の責任逃れ的な 『 ご注意 』 のシールが貼ってあります。
切り換えスイッチについては、スイッチのある場所の説明のみです。
あとは 言わなくても 『 分かってるよな 』 と言う事なんですね。

下記画像の物は、28MHz用の局発基板を新設して、28MHz専用機となっています。
自作した局発( Loop OSC )の出力を、下記●の部分にある、C23 の2つの穴のうち、
画像下側の穴に接続すれば、28MHz専用機として使用することが出来ます。
本来、C23 セラミックコンデンサが取り付けられている部分ですが、
フロントパネルにある小さな局発基板( Loop OSC )から、配線が接続されていたと思います。
無改造時の画像がない為、詳細は不明です。
自作の局発( Loop OSC )を追加して、28MHz専用機に改造する場合は、C23 の2つの穴に接続されている
元々の配線は、外してもらってOKです。
各部分の調整は、下記の通りです。
PLL VCO のコアを回して、周波数が安定(ロック)するように調整して下さい。
受信は、RX1〜RX7、送信は、TX1〜TX7 の順番で、コイルコアを調整します。
画像の説明が間違っていましたので、2010. 04. 22 に訂正しています。
各部分の解説。
VCOの発振は、ミキサーIC AN103 が受け持っています。
このAN103は、VCOの発振周波数と、10.240MHzを混合する役割もあります。
PLL-IC LC7120 で発振した 10.240MHz を受け取って、ミキサーIC AN103 の入り口で
同調を取っているのが、MIX IN 10.240MHz コイルです。
VCO の発振周波数と、10.240MHzを混合して得られた周波数が、送信周波数となります。
ミキサーIC AN103の出力側で同調を取っているのが、TX1(MIX OUT)コイルです。
PLL-IC LC7120 から出力された、5.120MHz を3逓倍(3倍)するのが、5.12MHz 3逓倍コイルです。
このコイルを通ると、周波数は 15.360MHz となります。
CB帯用の、PLL DOWN MIX 局発周波数と考えて下さい。
28MHz専用機にした場合は、このコイルの調整は不要です。
PLL DOWN MIX コイルと表記していますが、実際は VCO出力バッファ回路の同調コイルです。
このコイルの二次側は、受信部の、第一混合回路に接続されています。
VCOの発振周波数や、追加局発からの 16.610MHz を取り込んでいるトランジスタ回路Q4が
PLLへの帰還周波数を作り出しているMIX回路となります。
追加局発を自作する場合の回路ですが、基本波で発振させる場合は、
コイルを使わない無調整発振回路が部品点数も少なく、簡単に作れると思います。
28MHz改造用 追加局発回路
5KHz シフトスイッチ追加方法
7M1KNG局 様のサイト内のページです。 ⇒ VXOの実験
( 注意 )
最終的には、良くマッチングの取れた、28MHz帯のアンテナを接続して、
各コイルを調整して下さい。
ダミーロードの調整だけだと、28MHz帯以外も含む、スプリアスの
出力MAXに調整してしまう可能性があります。
出力も最大限に出したい所ですが、SWRが良好になるように、
各コイルを調整して下さい。
ダミーロードは、共振性の無い純粋な負荷です。
出力に、どのような周波数が含まれていようとも、吸収してしまいます。
アンテナは、特定の周波数に共振しますから、それ以外の周波数が
含まれていた場合は、反射波となります。
つまり、スプリアスが多く含まれていると、SWRが悪くなります。
高価なスペクトラムアナライザーなどの測定器が無くても、アマチュア的な
工夫で、少しでもスプリアスを減らすように調整しましょう。
改造や、調整は、すべて自己責任において、行ってください。
【 参考系統図 】
23インチ ワイドモニターに合わせて画像を作りました。
モニターの大きさによっては、文字等が見えづらいかもしれません。
画像を、パソコンに保存してから開くと、縮小・拡大して見る事が出来ます。
JAX-727 も、回路的には同様なので、この系統図で良いと思います。
違う点としては、JAX-1000 ⇒ ALC回路の部品が未実装。
JAX-727 ⇒ ALC回路が実装されている。
SUN の場合は、AM-FM 切り替え式となります。
PLL 系統図は、JAX-1000 の物に、29MHz FM用の Loop OSC 水晶を追加した物になります。
送信機系統図も、FM 部分を追加した物になります。
(その他) ミキサーIC AN103 ですが、TA7310Pなどと、同等品です。
【 JAX-1000 & JAX-727 参考系統図 】


上記を参考にして、保証認定を申請する場合、自己責任にてお願い致します。
不明な点、間違いなどがあれば、ご連絡下さい。
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