下にスライドして行って、見てくださいね。
UNIVERSE SSB-5600
PLL式 40ch 受信は、ダブルスーパーヘテロダインです。
特注でLoopOSC用の水晶を注文する場合は、下記のようになります。
改造用水晶 10.3525MHz 基本波発振（28.165〜28.605MHz）
12ch 28.305MHz ・ 20ch 28.405MHz
改造用水晶 10.465 MHz 基本波発振（28.615〜29.055MHz）
20ch 28.855MHz
【 サトー電気で販売されている水晶を使用する場合 】
10.368MHz HC49US が使用できるかもしれません。未検証
発振周波数は、10.365MHz〜10.375MHzに調整可能と思われます。
この場合は、28.195MHz〜28.645MHzあたりに出られると思います。
【 28.855MHz 28.950MHz※1 に出られる、簡単な改造方法 】 2019.04.18 追加
Loop OSC 水晶を 10.3525MHzに交換した、28MHz 改造機などが対象です。
※1 28.950MHzは、＋5kHzシフトの追加改造が必要となります。
『 取り合えず28.855MHzが使用できれば良い 』 と、割り切った改造方法が下記となります。
今回は、VCOに使用されている、バリキャップダイオードの可変範囲ギリギリを使用しています。
従って、PLLがロックして、安定して使用できる周波数の範囲が、ある程度限定されます。
元々の28.165〜28.605MHzは、問題ないと思います。
増設される周波数は、28.805〜29.245MHz となります。
28.805〜28.965MHzくらいが、安定して使用できる範囲と思います。
28.965MHz以上の周波数でも、ふらつきはありますが、PLLは一応ロックしています。
調整の仕方と、無線機により個体差が出ると思います。
【 周波数増設 改造内容について 】
PLL-IC の 9pin から配線を引き出して、スイッチで分周比の切り替えを してやるだけです。
スイッチは、CB-PA切り替えスイッチを転用するか増設します。
PLL-IC の 9pinが受け持つNの数値は、64です。
つまり、0.640MHz 周波数をシフトする事が出来ます。
9pin ⇒ （＋5.4V） 入力がHiの時、N64 （ 28.165〜28.605MHz）
9pin ⇒ （ 0V） 入力がLoの時、N 0 （ 28.805〜29.245MHz） 増設周波数
【 改造方法 】
下記画像は、基板上にある PLL-IC PLL-02Aの裏側です。
9pin につながっている、基板の銅箔パターンを、赤い太線の部分で切断して下さい。
＋5.4Vラインと、9pinに、リード線をハンダ付けして引き出します。
CB-PA 切り替えスイッチは、元々の配線を外して、事前に処理しておきます。
下記画像のように、配線をハンダ付けします。
【 ＶＣＯの調整方法 】
CB-PA 切り替えスイッチを、PA側（ 28.165〜28.605MHz）に切り替えておきます。
1ch 28.165MHz で、ギリギリ、PLLがロックするように調整します。
VCOブロックのコアを少しずつ回して調整します。
【 増設周波数のPLLロック範囲を広げるセッティング 】
1〜7ch （ 28.165〜28.235MHz ）は、普段使用しないので、無くても良いと言う場合。
PLLが安定してロックする下限の周波数を、8ch 28.255MHzなどに合わせて調整すると
増設した周波数で、PLLが安定してロックする範囲が広くなります。
（ 28.165〜28.235MHz のPLLロックは、外れるか、不安定になります。）
【 ＶＣＯ調整は、クリチカルです。 】 2019.04.27
VCOブロックなのですが、東京すわん さんのサイバネットVCOに関する記事を見たら
かなりの曲者で、安定動作する範囲が狭いと言う事が分かりました。
また、分周比 Nの変更による、周波数増設に向いていないようです。
検索して見ると、海外では、このVCOブロックを、自作品などと載せ替えているようです。
VCOブロックを殻割りして解析した、内部の回路図などもありました。
取り合えず周波数は増設出来ますが、VCOの調整が、
かなりクリチカルで、落ち着くまで何度も調整する事になると思います。
【 改造後の検証 】
PA側にスイッチを切り替えると、今まで通りの周波数となります。
CB側にスイッチを切り替えると、1ch の周波数が、このようになります。
5ch が、28.855MHz 12chが28.950MHz※1となります。
16ch 28.965MHz位 までは、PLLが安定しています。
調整の仕方と、無線機により個体差が出ると思います。
これ以上の周波数でも、PLLは、ロックしているようですが、カウンターの数値がバラツキます。
周波数の偏位幅が大きい場合は、受信はともかく、送信は NG だと思います。
【 その他 】
今回の周波数を増設する改造では、新たに追加する部品がゼロなので、財布に優しいですが、
安定して使用できる周波数範囲の制限などがありますので、ご了承願います。
【 ＋5KHz スイッチ アナログ式】
詳しい説明 ⇒ ＋5kHzシフトスイッチ追加方法
下記で使用されているトランジスタは、2SC945ですが2SC1815等でもＯＫです。
ムラサキ線の先には、3〜5KΩの抵抗を取り付けて、切替スイッチの片側に接続します。
スイッチのもう片側には、＋9〜15Vの電源ラインに接続します。
この画像では、トランジスタの足が、上からB ベース、真ん中がC コレクタ、下がE エミッタ
となっています。
画像では、トリマコンデンサと、それに並列接続されているマイカコンデンサの片側が
水晶の足に接続されています。（並列接続のマイカコンデンサは不要です。）
トランジスタスイッチが OFFになると、トリマコンデンサがマイナスから切り離されて
無効となるので、発振周波数が高くなる仕組みです。
C20 22pF を、15pF（黒ペイント）温度補償の物に交換。
追加するトリマコンデンサは、約30PF の物を使用。
上記画像にはありませんが、トランジスタのB ベースとマイナス間に、
0.01μF のセラミックコンデンサを接続して下さい。
トランジスタスイッチの配線は、遊ばせずに固定して下さい。
【 PLL 5KHz ビットシフト改造 】
クリック ⇒ PLL02A など 5KHzビットシフト改造
【 AM 変調UP 改造 保留中 】
�� AFアンプの入力部にある、C154 0.01μF の容量を大きくする。
0.47〜1μF（BP）位の電解コンデンサなどに交換する。
容量は、適宜調整。
�� R131 5.6KΩを、リード線でジャンパーする。
C152 0.022μF の容量を大きくする。
1〜10μF（BP）位の電解コンデンサなどに交換する。
容量は、適宜調整。
� ↓�共に、コンデンサの容量を大きくすると、音がこもる場合がありますので
カット＆トライで、確認しながら行って下さい。
AM-ALC調整 ⇒ RV12
【 SSB 変調UP 改造 】
SSBは、C150 4.7μF を 10μF に交換、RV11 500Ωを、10KΩに交換して調整。
変調に追従する送信出力が、大きく改善されました。
SSB-RF・ALC調整 ⇒ RV2
【 AM送信出力調整 】
回路図だと、VR4と表記されていますが、基板上にはありません。
下側カバーのふたを開けると、トランスの横に、白色で丸い形の巻線可変抵抗器
があります。 これが VR4 です。
上カバーを開けて、トランス横に少しだけ頭を出している調整用シャフトを
マイナスドライバーで回して調整します。
【 Power ＆ SWR計について 】
内蔵の Power ＆ SWR計ですが、メーター自体が大きいために、見やすく実用的です。
アンテナカップラーなどを併用する際に便利です。
AM出力を8Wに調整した場合だと、CALツマミで、SETに合わせられなくなります。
この場合は、SWR検出部の基板にある、RV501 を、10KΩ半固定VRに交換します。
R503 に、10KΩ半固定VRを直列に追加します。
手持ちのSWR計の表示と比較しながら、校正して下さい。
上記 R503 の�Ｈ屮團鵑�ら出ている茶色線と、RF-CAL-SWRスイッチ間に
10KΩ半固定VRを取り付けました。
【 内蔵電源の DC出力電圧調整 】
内蔵の電源トランス巻き線を修正する事により、安定化電源回路の
動作が安定しました。
電源部のDC電圧調整は、電源部基板にある RV1 で調整します。
【 AC電源トランスの巻き線修正 】
下記の画像は、無線機内にある安定化電源トランスの黒い外装を外した画像です。
トランスの1次側入力電圧は、AC110〜120V の海外向け仕様となっています。
日本のAC100Vを供給した場合は、トランス2次側の電圧が低い為に、
安定化電源部のDC電圧を調整できませんでした。
また、送信時に電圧がドロップして、RF出力が低下していました。
これを改善する為に、トランスの1次側巻き数を減らして（巻き線をショートカット）
2次側の電圧を上げる修正をしました。
これにより、送信出力は、4Wから8Wにアップしました。
この修正方法は、古い固定スペシャルCB機で用いられていた方法です。
同一機種のCB機で、オリジナル機と、スペシャル機を入手する機会がありました。
2台を比較すると、電源部の出力電圧があまりに違っていました。
不思議に思い、トランスを調べて、巻き線の修正痕を見つけました。
当時の改造職人さんの裏技なんでしょうね。
このトランス修正には、1次側の巻き線を途中から引き出す必要があります。
引き出す場所の指定はなく、カンが必要です。
修正する場合は、失敗する事も考慮して行ってくださいね。
トランス2次側の電圧は、出力したいDC電圧値に、＋10V位上乗せした値であれば、
安定化電源の出力が安定するようです。
【 その他 】
ノーマルだと、変調が浅いので、本体に手を加えるか、アンプ内蔵マイク（パワーマイク）や
コンプレッサー、スピーチプロセッサなどを併用した方が良いと思います。
受信感度は、良いと思います。
ノイズブランカーは、雷のパルスノイズ発生時に、かなり効いているのが実感できました。
出力は、AMで約8W出ています、SSBは、それ以上出ていると思われます。
SSBでの交信も、問題は無いようです。
AM-SSB共に、送信周波数は、動かせません。
SLIDE-O-TUNEツマミで微調整できるのは、受信周波数のみです。
【 参考系統図 】
23インチ ワイドモニターに合わせて画像を作りました。
モニターの大きさによっては、文字等が見えづらいかもしれません。
画像を、パソコンに保存してから開くと、縮小・拡大して見る事が出来ます。
基板番号は、PTBM058COX だったと思います。
PTBM048AOX の COLT485 の回路と同一なので、機種名を変えただけで流用出来ます。
下記系統図では、OSC 10.692MHz の周波数シフト回路について、記載を省略しています。
下記系統図では、Loop OSC 10.3525MHz の周波数シフト回路について、記載を省略しています。
上記を参考にして、保証認定の申請や改造を行う場合、自己責任にてお願い致します。
不明な点、間違いなどがあれば、ご連絡下さい。
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