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学研 ラジホーンGX-6 28MHz改造
 2024.04.05 更新

【 注意点 ・ 送信回路について 】
水晶発振のOSCに直接AM変調をかけている RF送信部が1石(1ステージ)だけの構成です。
このような構成では、アマ機として、JARDの保証認定が通らないと思われます。
RF送信部が 1ステージの物は、学研ラジホーン GT-05 のように、ファイナルを増設して、
2ステージ化すれば、保証認定は通ります。

【 運用上の注意点について 】
元々が、免許不要の微弱無線局機として、設計されています。
使用方法としては、他局に迷惑が掛からない条件で、
自己責任での運用になると思われます。
無線設備として登録せずに、アマ局としてコールサインを使用して運用すると、違法となる可能性があります。
水晶を交換しただけの28MHz改造では、アマ局として正式には使用できませんから
お遊びでの 近距離連絡用とか、室内イベント時の連絡用途などで、お茶を濁して下さい。

【 受信回路について 】
取扱い説明書の定格には、受信 高周波増巾付 超再生方式 との記載があります。
しかし、基板のパターンから見ると、受信時は 1石の超再生検波だけのようです。
おそらくですが、当初は ニューラジホーン6 のように、受信時には TX-OSCがRXプリアンプとして
動作する回路設計だったのだと思われます。
不具合が見つかったのか、製造時のコストカットなのか、省いた理由は分かりません。
もしかすると、高周波増幅付きの GX-6 も流通しているのでしょうか。
取説は、修正しないで そのまま使用されたようです。

【 ラジホーンGX-6 について 】
水晶を28MHz帯の物に交換して、各コイルコアを調整して下さい。
アンテナを長い物に交換したり、ラジアル線の追加や、同軸ケーブルで外部アンテナを接続する場合は、
各コイルコアの再調整が必要になります。

送信回路は、1石の OSC が直接アンテナに接続されているような形です。
送受信共に、アンテナ負荷の変動が、ダイレクトに影響します。
同軸ケーブルの芯線接続時には セラミックコンデンサを直列に挿入する等の対策が必要になる場合があります。
(容量は適宜選択 or トリマコンデンサなど)


【 参考画像1 】
RX-高周波増幅が 省略されている基板の部品配置です。
製造時のロットによっては、高周波増幅の あり or なし バージョンがあるのか
興味深いところです。


【 参考画像2 】
下記は、回路を追っていくのに使用した画像です。
左のパターン面は、上から透過して見た状態に反転してありますので、右の部品画像と合わせると
回路を把握し易いです。(WEB上では画像を80%に縮小表示しています。)
回路のコモンは、−側となります。
下記で □ 内の1〜1'〜1などは、同調コイル1次巻き線です。
送信時、+9Vは、出力トランスの1次巻き線からLEDを通り、TX-OSCに供給されます。


かなり見ずらいですが、回路方式 - 受信 - 高周波増巾付超再生方式 の記載があります。


【 その他 】
免許が不要な微弱無線局として使用する場合は、現行の電波法を逸脱しないように、お願い致します。
『 当該無線局から 3mの距離において その電界強度が 500μV/m 以下のもの 』

下記は、Wiki 微弱無線局に記載されている、新・旧規則の違いを、分かり易くした表となります。
新規則に対応した、微弱無線局は、旧規則と同じ15μV/m で比較すると、到達距離が短くなっているのが分かります。



上記を参考にして、改造した無線機を運用する場合は、
自己責任にてお願い致します。


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