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下にスライドして行って、見てくださいね。


その他 トランシーバー 4
未入手機種の参考画像です。
 2024.03.23 更新


未入手機種の画像は、ネット検索でヒットした物を使用しています。
問題がある場合は、ご連絡をお願い致します。

【 1960年代〜 輸出品について 】
輸出されていた物を、そのまま国内で販売した機種もあるようです。
輸出仕様の物は、1957年のFCC規格 『 FCC Rule & Regulations Part15 』に準拠していますから、
終段入力 100mW以下となります。
送信出力だと、約50mWくらいでしょうか。
国内の規格を、かなり上回る送信出力となる可能性があります。

裏フタなどに、CERTIFICATION などの英文が書かれている記銘板がある物や、
英文で定格が記載されたシールなどが貼り付けてある物は、その可能性が高いです。

【 輸出品の国内流通について 】
国内販売の場合は、FCC記銘板の取り付けが省略されて、
貼り付ける場所の枠取りだけが残されている場合もあります。
詳細は、まえさきひろし様のサイト Histry of Citizens Band Radio 1958 をご覧ください。

古い玩具トランシーバーの内部画像などを掲載している、加藤様のサイト
「初歩のラジオ」や、その延長線上にある世界
 その他のコレクション【3.4】
 も、ご参照ください。   



(1)
FM800 6CK-1001-86 ( TX-水晶発振 RX-スーパーヘテロダイン 10石+1IC )

ドイツ圏向けの輸出品を国内で販売した物と思われます。
FM変調です。
送信出力は不明ですが、日本国内用の微弱出力ではないと思われます。
29MHz帯のFM機に改造するのが良いかもしれません。

Radiomuseum 様 ⇒ Asahi 6CK-1001-86

(下記は、ネット検索で拾った参考画像です。)


箱側面の記載で、トランジスタ10石+1IC 、FM変調、ドイツFTZ合格品。
27.185MHz 到達距離800m などが読み取れます。


Radiomuseum 様のデータを見ると、発売元は日本のCrown Radio Corp となっていますが、
筐体裏側の表記では、ASAHI GmbH ⇒ 日本語だとアサヒ有限会社となっています。
型番が 6CK-1001-86 、製造は韓国です。


箱がドイツ語の表記になっている 輸出品の画像です。


輸出品では、屋外での到達距離が600mと記載されているようです。




(2)
Juliette MODEL WT-6 ( TX-水晶発振 RX-超再生 6石 )

元々は、輸出品だと思われます。
Julitte のブランド名でシリーズ化されていたようです。
FCCのライセンス不要機種です。
終段入力100mW以下なので、送信出力は 50mW位と思われます。
周波数は、FCC 9ch 27.065MHz のようです。

Radiomuseum 様 ⇒ Juliette 6 Transistor Transceiver - Six Transistor - Walkie-Talkie WT-6

ebay 様 ⇒ JULIETTE Transistor Transceivers Walkie Talkies WT-6 Original Box WATCH VIDEO

( 下記はネット検索で拾った参考画像です。)


裏面には、FCCの記銘板があります。


送信段は、OSC+終段 の2ステージとなっていて、終段でAM変調をかけています。
送信部の構成的には、スプリアスさえクリアすれば、28MHz帯AM機として
JARDの保証認定を通せそうです。
受信部が超再生式なので、近接チャンネルからの混信には弱いと思われます。

下記の画像は、WEB上では縮小表示しています。
PCに保存してから表示すると、元の大きさになり回路図がギリギリで読めると思います。




(3)
Craricon MODEL IT-501 ( TX-水晶発振 RX-スーパーヘテロダイン 7石 )

元々は、輸出品だと思われます。
Craricon のブランド名でシリーズ化されていたようです。
FCCのライセンス不要機種です。
終段入力100mW以下なので、送信出力は 50mW位と思われます。

( 下記はネット検索で拾った参考画像です。)


一見すると、オーディオメーカーのクラリオンに見えますが、クラリコンです。


国内販売品なので、FCC記銘版は取り付けられていません。


同じ筐体を使用した、6石仕様の画像です。 6石の物も受信はスーパーヘテロダイン式です。




(4)
RALEIGH MODEL TC-74 ( TX-水晶発振 RX-超再生 4石 )

元々は、輸出品だと思われます。
FCCのライセンス不要機種です。
終段入力100mW以下なので、送信出力は 50mW位と思われます。

( 下記はネット検索で拾った参考画像です。)






下記の画像は、WEB上で縮小表示しています。
PCに取り込んでから表示させると、元の大きさで見る事ができます。





その他
周波数の単位について。
27.125 Mc(メガサイクル)などの、サイクル単位で書かれている物は、製造年代が古いです。
世界的には、1960年代に、MHz(メガヘルツ)などの表記に切り替わっているようです。
日本では、1972(昭和47年)年7月1日を以って、単位がヘルツに切り替わっています。

( 注意事項 )
上記トランシーバーが、製造・販売されていた時期に
適用されていた電波法のレギュレーションと、現在の内容では相違があります。
微弱無線局の規格や、静的動作時における不要輻射などの規格を見ると
ここで紹介したトランシーバーのほとんどは、使用できない可能性が高いと思われます。

2022年の時点で使用するには、下記の条件に合致している事を確認する必要があります。
『 当該無線局から 3mの距離において その電界強度が 500μV/m 以下のもの 』

  下記は、Wiki 微弱無線局に記載されている、新・旧規則の違いを、分かり易くした表となります。
  新規則に対応した、微弱無線局は、旧規則と同じ15μV/m で比較すると、到達距離が短くなっているのが分かります。



連絡用途などで、実際に使用される場合は、自己責任にてお願い致します。
詳しくは、こちらをご覧下さい。 ⇒ 総務省 微弱無線局の規定
                ⇒ Wiki 微弱無線局

受信回路が超再生方式の場合、受信しているだけでも、
アンテナから、不要輻射(不要な電波)を発射してしまいます。


( 微弱無線局、考え方の例として )
特定小電力トランシーバーは、出力10mW(同時通話タイプ 1mW)ですが、技適の認証が必要です。
周波数により、しきい値は違いますが、10mWや、1mW の出力でも無許可では使用できません。

つまり、微弱無線局の規定が改正されてから、無許可で使用できるトランシーバーの送信出力は、
かなり微弱な小電力になると考えた方が良いと思います。


不定期ではありますが、続きをUPして行きたいと思っています。
記載間違い等がありましたら、ご連絡をお願い致します。


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