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その他 トランシーバー 4
未入手機種の参考画像です。 2025.01.18 更新
未入手機種の画像は、ネット検索でヒットした物を使用しています。
問題がある場合は、ご連絡をお願い致します。
【 1960年代〜 輸出品について 】
輸出されていた物を、そのまま国内で販売した機種もあるようです。
輸出仕様の物は、1957年のFCC規格 『 FCC Rule & Regulations Part15 』に準拠していますから、
終段入力 100mW以下となります。
送信出力だと、約50mWくらいでしょうか。
国内の規格を、かなり上回る送信出力となる可能性があります。
裏フタなどに、CERTIFICATION などの英文が書かれている記銘板がある物や、
英文で定格が記載されたシールなどが貼り付けてある物は、その可能性が高いです。
【 輸出品の国内流通について 】
国内販売の場合は、FCC記銘板の取り付けが省略されて、
貼り付ける場所の枠取りだけが残されている場合もあります。
詳細は、まえさきひろし様のサイト Histry of Citizens Band Radio 1958 をご覧ください。
古い玩具トランシーバーの内部画像などを掲載している、加藤様のサイト
⇒ 「初歩のラジオ」や、その延長線上にある世界 の
その他のコレクション【3.4】 も、ご参照ください。
(1)
FM800 6CK-1001-86 ( TX-水晶発振 RX-スーパーヘテロダイン 10石+1IC )
ドイツ圏向けの輸出品を国内で販売した物と思われます。
FM変調です。
送信出力は不明ですが、日本国内用の微弱出力ではないと思われます。
29MHz帯のFM機に改造するのが良いかもしれません。
Radiomuseum 様 ⇒ Asahi 6CK-1001-86
(下記は、ネット検索で拾った参考画像です。)
箱側面の記載で、トランジスタ10石+1IC 、FM変調、ドイツFTZ合格品。
27.185MHz 到達距離800m などが読み取れます。
Radiomuseum 様のデータを見ると、発売元は日本のCrown Radio Corp となっていますが、
筐体裏側の表記では、ASAHI GmbH ⇒ 日本語だとアサヒ有限会社となっています。
型番が 6CK-1001-86 、製造は韓国です。
箱がドイツ語の表記になっている 輸出品の画像です。
輸出品では、屋外での到達距離が600mと記載されているようです。
(2)
Juliette MODEL WT-6 ( TX-水晶発振 RX-超再生 6石 )
元々は、米国向けの輸出品だと思われます。
Julitte のブランド名でシリーズ化されていたようです。
FCCのライセンス不要機種です。
終段入力100mW以下なので、送信出力は 50mW位と思われます。
周波数は、FCC 9ch 27.065MHz のようです。
Radiomuseum 様 ⇒ Juliette 6 Transistor Transceiver - Six Transistor - Walkie-Talkie WT-6
ebay 様 ⇒ JULIETTE Transistor Transceivers Walkie Talkies WT-6 Original Box WATCH VIDEO
( 下記はネット検索で拾った参考画像です。)
裏面には、FCCの記銘板があります。
送信段は、OSC+終段 の2ステージとなっていて、終段でAM変調をかけています。
送信部の構成的には、スプリアスさえクリアすれば、28MHz帯AM機として
JARDの保証認定を通せそうです。
受信部が超再生式なので、近接チャンネルからの混信には弱いと思われます。
下記の画像は、WEB上では縮小表示しています。
PCに保存してから表示すると、元の大きさになり回路図がギリギリで読めると思います。
(3)
Craricon MODEL IT-501 ( TX-水晶発振 RX-スーパーヘテロダイン 7石 )
元々は、米国向けの輸出品だと思われます。
Craricon のブランド名でシリーズ化されていたようです。
FCCのライセンス不要機種です。
終段入力100mW以下なので、送信出力は 50mW位と思われます。
( 下記はネット検索で拾った参考画像です。)
一見すると、オーディオメーカーのクラリオンに見えますが、クラリコンです。
国内販売品なので、FCC記銘版は取り付けられていません。
同じ筐体を使用した、6石仕様の画像です。 6石の物も受信はスーパーヘテロダイン式です。
(4)
RALEIGH MODEL TC-74 ( TX-水晶発振 RX-超再生 4石 )
元々は、輸出品だと思われます。
FCCのライセンス不要機種です。
終段入力100mW以下なので、送信出力は 50mW以下と思われます。
( 下記はネット検索で拾った参考画像です。)
下記の画像は、WEB上で縮小表示しています。
PCに取り込んでから表示させると、元の大きさで見る事ができます。
(5)
Cosmic ( TX-水晶発振 RX-超再生 5石 )
元々は、輸出品だと思われます。
FCCのライセンス不要機種です。
終段入力100mW以下なので、送信出力は 50mW以下と思われます。
( 下記はネット検索で拾った参考画像です。)
(6)
OLYMPia MODEL NO,130A ( TX-水晶発振 RX-超再生 4石 )
元々は、輸出品だと思われます。
筐体は、RIKEN ONKYO TC-30 と同じ物と思われますが、中の基板は別物です。
FCCのライセンス不要機種です。
終段入力100mW以下なので、送信出力は 50mW以下と思われます。
( 下記はネット検索で拾った参考画像です。)
(7)
MINAX MODEL WE-31 ( TX-不明 RX-不明 )
元々は、輸出品だと思われます。
ボリューム調整はなく、電源のON-OFFスイッチのみです。
詳細は不明です。
( 下記はネット検索で拾った参考画像です。)
(8)
WACO 型番不明 ( TX-不明 RX-不明 5石 )
元々は、輸出品だと思われます。
MASCOTの型番不明 4石 の物と筐体は、ほぼ同一と思われます。
詳細は不明です。
( 下記はネット検索で拾った参考画像です。)
(9)
RAYTHEON MODEL MW3 ( TX-水晶発振 RX-スーパーヘテロダイン 10石)
元々は、米国向けの輸出品だと思われます。
FCCのライセンス不要機種で、他の米国向け玩具扱いのトランシーバーと同等の物です。
終段入力100mW以下なので、送信出力は 50mW以下と思われます。
3チャンネル切り替え式で、Aチャンネル 27.085MHz のみ実装されています。
B、Cチャンネルは、オプションで任意のチャネルが実装可能です。
Amateur Radio K5DH 様 ⇒ RAYTHEON MODEL MW3
( 下記はネット検索で拾った参考画像です。)
FCCライセンス不要のレギュレーションが適用された初期の機種は、
2〜3チャンネル切り替えや、バッテリーインジケーター付きなどの物が多いです。
しだいに簡素化されていき、玩具的な位置づけとなって行くようです。
電池は、9V 006P です。
FCCのレギュレーション記銘版です。
アンテナは1本で、長さが 60インチ以下。
終段の入力が、100mW以下と記載されています。
JAPAN 日本製です。
(10)
KYSCON MODEL 405 ( TX-水晶発振 RX-超再生 4石)
元々は、米国向けの輸出品だと思われます。
FCCのライセンス記銘板はありません。
周波数が、FCC 9ch 27.065Mcの記載があります。
Mc メガサイクル表記なので、1960年以前に製造された可能性があります。
( 下記はネット検索で拾った参考画像です。)
裏蓋には、記銘板の貼り付け枠もありません。
抵抗の形とカラーコードの塗り方を見ると、かなり古い物だと分かります。
海外のサイトで回路図を見つけました。
不鮮明ですが、回路構成をギリギリで読み取れると思います。
超再生&TX-OSC 1石、AFプリアンプ1石、AFパワー2石の構成です。
(11)
NOBLE MODEL 410S ( TX-水晶発振 RX-超再生 4石)
元々は、米国向けの輸出品だと思われます。
FCCのライセンス記銘板はありません。
筐体は、TRANS TALK の物と同じと思われます。
( 下記はネット検索で拾った参考画像です。)
(12)
HEDGEHOG MODEL NO,8382 ( TX-不明 RX-不明 6石)
海外製造品を輸入して、国内で販売された物です。
トランシーバーに、AMラジオ機能が付いています。
27MHz帯のトランシーバーとして記載しましたが、49MHz帯と言う可能性もあります。
詳細は不明です。
( 下記はネット検索で拾った参考画像です。)
海外では、SANDASONIC として販売されていたようです。
UFO的な物が描かれている絵柄に、時代を感じますね。
電池BOXが上面にあるのは、珍しいと思います。
上面の切替SWは、TALK - RADIO です。 製造地は、HongKong です。
その他
周波数の単位について。
27.125 Mc(メガサイクル)などの、サイクル単位で書かれている物は、製造年代が古いです。
世界的には、1960年代に、MHz(メガヘルツ)などの表記に切り替わっているようです。
日本では、1972(昭和47年)年7月1日を以って、単位がヘルツに切り替わっています。
( 注意事項 )
上記トランシーバーが、製造・販売されていた時期に
適用されていた電波法のレギュレーションと、現在の内容では相違があります。
微弱無線局の規格や、静的動作時における不要輻射などの規格を見ると
ここで紹介したトランシーバーのほとんどは、使用できない可能性が高いと思われます。
免許が不要な微弱無線局として使用する場合は、現行の電波法を逸脱しないように お願い致します。
『 当該無線局から 3mの距離において その電界強度が 500μV/m 以下のもの 』 と言う規則があります。
送信機の出力が○○mW以下 と言うような電力値での規制ではなく、電界強度で測定した値である事に注意が必要です。
下記は、Wiki 微弱無線局に記載されている、新・旧規則の違いを、分かり易くした表となります。
新規則に対応した、微弱無線局は、旧規則と同じ15μV/m で比較すると、到達距離が短くなっているのが分かります。
連絡用途などで、実際に使用される場合は、自己責任にてお願い致します。
詳しくは、こちらをご覧下さい。 ⇒ 総務省 微弱無線局の規定
⇒ Wiki 微弱無線局
受信回路が超再生方式の場合、受信しているだけでも、
アンテナから、不要輻射(不要な電波)を発射してしまいます。
( 微弱無線局、考え方の例として )
特定小電力トランシーバーは、出力10mW ですが、技適の認証を受けています。
周波数により、しきい値は違いますが、10mW の出力でも技適が無ければ違法となります。
つまり、微弱無線局の規定が改正されてから、無許可で使用できるトランシーバーの送信出力は、
かなり微弱な小電力になると考えた方が良いと思います。
不定期ではありますが、続きをUPして行きたいと思っています。
記載間違い等がありましたら、ご連絡をお願い致します。
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