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SONY ICB-180 28MHz改造調整 2025.06.04 更新
1チャンネル 100mW 電池は、006P 9V 1個 の、コンパクトな合法CB機です。
技適シールがない場合は、合法CB機として使用できません。
ナショナルの、RJ-7、RJ-8、RJ-60 などと違って、受信部には、455KHzセラミック
フィルターが使用されているので、実用的です。
【 改造時の注意点 】
前面カバーに付いている PTTボタンと、TX水晶とのクリアランスは、
ほぼ、ゼロです。
TX水晶のハンダ付け時に、ちょっとでも PTTボタン側に傾けて取り付けてしまうと
水晶にPTTボタンが当たって、押せなくなります。
【 調整箇所 】
画像のように、裏蓋に基板と 9V電池を仮組みして、養生テープで固定します。
電源をONにして、コイルのコアを調整します。
【 水晶の取り付けについて 1 】
改造には、28.355MHz のピン足水晶を使用しました。
基板の水晶取付穴は、水晶の足に合わせて、開け直しました。
水晶をハンダ付けすると、画像のように、ピン足が飛び出して、
そのままだと背面のカバーに当たります。
今後、水晶を転用する予定がなければ、足をカットしても良いと思います。
【 水晶の取り付けについて 2 】
水晶の足を逃がすように、背面のカバーに穴を開けて対処しました。
穴あけ位置の特定は、背面カバーの内側に、宅配便の送り状に付いている
カーボン紙を張り付けて、上から基板を押し付けると、カーボン紙に、
水晶の足跡が残ります。
その部分に、穴を開けます。
手で持った時に、触れないように、画像の穴部分を覆うようにゴム板 or プラスチック板
などを張り付けて 絶縁処理したら完成です。
【 回路図 を追加しました。 2025.06.04 】
掲示板に質問があったので、回答時にUPしました。
現在、スキャナーが使用できないので、デジカメで写した画像となります。
何とか、読めると思います。
【 送受信の調整について 】
28MHz化や、同軸ケーブル接続時などの場合は、送受信共に各コイルの再調整は必須となります。
RX部 ⇒ L1, L2, L5 調整。(受信感度最大に)
TX部 ⇒ L6, L7 調整。(送信出力最大に)
ロッドアンテナ使用の場合は、L8 のローディングコイルも調整します。
受信感度最大 又は、送信出力最大に合わせて下さい。
【 水晶の発振周波数調整について 】
水晶をポン付けしただけでは、目的の周波数で発振していないと思います。
きちんと発振周波数を合わせる為には、ココをクリック してください。
【 外部アンテナからの同軸ケーブルを接続する場合 】
同軸ケーブルを接続する場合は、アンテナローディングコイル L8 の手前側、
PTTスイッチ SI-2 に接続されている方に接続します。
つまり、ローディングコイル L8 をバイパスする形になります。
【 スプリアスについて 1 】
回路図を見て分かる通り、この当時に製造されている 合法CB検定機 は、
終段以降にフィルター回路が無い場合があります。
JARDの保証認定を受けて実用品とするには、バンドパスフィルターか、
ローパスフィルターの取り付けが必要となる場合があります。
必ず、tinySAなどのスペアナを使用して、スプリアス強度を確認して下さい。
【 スプリアスについて 2 】
送信出力が 100mW の場合、スプリアス強度は 基本波より
−33dBm 以上低い値である必要があります。
上記の内容を参考にして、改造や修理、保証認定申請などを行う場合は
自己責任にてお願い致します。
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