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下にスライドして行って、見てくださいね。

CB機 TRAM XL5  SSB・AM の内部画像など


7エリア、匠さんから預かった無線機です。
水晶シンセサイザー式で、SSB変調も搭載しています。
すでに、28MHz化してありました。

USB時の出力が低かったので、各部調整とAMモード用の
チャンネル増設を行いました。

この無線機は、SSB付きなのですが、USBとLSBの作り方に、
特徴があります。

出回っている台数は、少ないと思いますから、あまり詳しくは記載しません。
28MHz改造の参考資料に。

ネットで検索すると、取り説と回路図がヒットします。



クリスタルフィルターは、一般的な7.8000MHzです。
しかし、USBもLSB時も、フィルターを通す局発の周波数は、
7.8025MHz(7.8024MHz)固定なんですよ〜(驚き)

通常は、クリスタルフィルターの中心周波数から、局発周波数をプラス&マイナスに
シフトすることにより、片側の側波帯を切り取りますよね。

たとえば、USBなら、7.7975MHz、LSBなら7.8025MHzにするとか・・・・・。

この無線機は、送信時の周波数混合に秘密がありました。
なんと、+へテロにするか、−ヘテロにするかで、USBとLSBを切り替えていたんです。

たとえば同じ、28.305MHzを作り出すのでも、USBとLSBとでは、まったく違います。
USBの場合は、36.1025MHz−7.8025MHz=28.305MHz
LSBの場合は、20.5025MHz+7.8025MHz=28.305MHz

分かってしまえば、なーんだぁ、と思いますが、このマジックにはまり、しばらく考え込みました。

AM変調時は、トランスレスで、トランジスターでファイナルに変調をかけています。
その関係で、AMでの出力は約5Wです。
SSBでは、10W以上出ています。

下記は、内部基板の全体画像です。
右上の小さな追加基板は、ノイズブランカーの基板です。


13.000MHzの親石(水晶)で、28.305〜28.265MHzまでの4波が出来ます。

ナサ用の38.850MHzの親石(水晶)で、28.215〜28.255MHzまでの4波が出来ます。
なんで〜と、お思いでしょうか??

つまり、ナサ用の親石(水晶)は、3倍オーバートーンで発振させているんですよ!!
基本波で発振させると、12.950MHzになり、ドンピシャなんですね〜(笑)

あとは、手元にあった13.04333MHzの水晶を使い、28.315〜28.355MHz
までの4波を作りました。

下記の画像は、水晶周波数の微調整用トリマーコンデンサ回りです。
このトリマーコンデンサも、何個か容量の大きな物に交換しました。

また、逆にトリマーコンデンサに、並列に取り付けしてあるセラミックコンデンサを
取り外した部分もあります。


下記は、送受信コイル部分と、ノイズブランカー基板です。


お役に立ったでしょうか(謎)

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