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下にスライドして行って、見てくださいね。
ナショナル RJ-370D 28MHz改造調整
ナショナル RJ-480D 28MHz改造調整 （370Dと同じ基板です。）
水晶メーカー、アルト電子の資料には、水晶が特殊なため、改造には適さないと記載されていました。
本当の所は、どうなのか？
手持ちの物が、かなりの数ありましたので、実験を兼ねて改造してみました。
下記は、改造調整の概略になります。
2009.07.08 内容の訂正あり。
RJ-370Dは、500mW 2チャンネル となります。 画像のように、ツマミ などを外します。
電池BOX 内のネジ３本と、上側で、ストラップに隠れているネジ１本を外して、２分割します。
基板は、１本のネジで止まっているだけなので、それを外すと、このようになります。
見て分かる通り、8チャンネル機と、共通の基板になっています。（ ココがポイントです。）
さて、問題の特殊な水晶を調べて見ましょう。
水晶１個に、何やら周波数が２つ書いてありますね。
下記は、水晶を取り外して、チェック用の発振回路で、調べた結果です。
見た目は、クリスタルフィルターなどと、そっくりですね。
水晶１個で、送受信用の２波使えるようになっています。
と、言うことは・・・・・何とかなる。
元々は、8チャンネル機用の基板ですから、水晶を取り付ける 空きスロットがあります。
今回は、それを利用して、28MHz の水晶を取り付けてみました。
基板の裏側で、送信用水晶に配線を渡しています。（画像右）
調整条件
廻りに障害物の無い場所（屋外又は、木造家屋の広い部屋の中心など）で、
ロッドアンテナを垂直に延ばした状態で調整します。
アマ機として使用する場合は、外部アンテナの接続など、実際に使用する条件にて
調整を行ってください。
送信部の調整
� �TX1〜TX2まで、順番に、送信出力が最大になるように調整します。
28MHzの水晶を入れた場合は、TX OSCも調整します。
TX OSCの調整は、発振出力の最大より、少し戻した所で固定します。
送信出力については、簡易電界強度計などで、測定しながら調整します。
�� 各チャンネルで、発振周波数をカウンターで確認してください。
受信部の調整
� ー�信部の調整は、弱い信号を受信しながら、Sメーターが最大に振れるように調整します。
受信できる信号が無い場合は、簡易的な調整方法があります。
ノイズ音が最大になるように調整して下さい。
�◆�RX1〜RX5まで、順番に調整します。
特定のチャンネルのみ、受信感度が悪い場合は、受信水晶の周波数がずれてい。
可能性があります。
周波数カウンターで、水晶の発振周波数を確認してください。
アンテナ部の調整
�� ANT ローディング・コイルは、ロッドアンテナの同調コイルです。
受信時に調整する場合は、感度が最大になる点に調整します。
送信時に調整する場合は、出力が最大になる点に調整します。
�◆ヽ杏凜▲鵐謄覆慇楝海垢訃豺腓蓮△海離灰ぅ襪鮗茲螻阿垢�、切り替えスイッチなどで、
ジャンパーして下さい。
コイルの手前の部分から、同軸ケーブルなどに接続するようになります。
その場合は、送信 TX2 コイル、受信 RX1 コイルの再調整が必要です。
TX OSC のコイル部分と、トランジスターなどは、実験改造前の画像です。
通常は、トランジスター交換など、手を加えなくても、問題無いと思います。（詳細は以降に記載）
TX OSC コイルを一番上まで回しても、同調が取れない場合は、
コイルを基板から外して、内蔵コンデンサを取り外し、外付けでコンデンサを
取り付けて、対処できます。（詳細は以降に記載）
オーディオＩＣは、C575C2 が使われています。
小さいトランスですが、ドライバー＆ファイナルに、コレクター変調をかけています。
TX OSC コイルを下記のように基板から外します。
内蔵コンデンサは、外せないので、壊して無効にします。
コイルを基板に戻したら、カット＆トライで、外付けコンデンサの値を決めていきます。
セラミックコンデンサ 2pF 〜 10pF 位から、試してみて下さい。
TX OSC トランジスタは、2SC945 に変えて見ました。
また、発振コイルのコア調整幅が、あまり無かったので、FCZ研究所のコイルに交換しました。
ついでに、ドライバー段のトランジスタも、2SC2001 に交換して見ました。
これについては、あまり意味はありません。
ドライバー段の同調コイル用コンデンサ、C66 12pF ですが、
同調が取れなかったので、2pF に交換しています。
いろいろと、回路定数を変えて、実験してみたので、チップ部品が外されて、
大きな部品に置き換わっています。
基板に、部品番号が印刷されていますから、回路図があると、
確認が楽に出来ます。
ファイナルも、2SC1957 から、2SC1846 に交換して見ました。
また、ドライバー段とファイナル段の結合用の抵抗とコンデンサをジャンパーして
実験しましたが、元に戻しています。
ファイナルの同調コイルは、トライした結果、ファイナルの
エミッターとコレクター間に入っている C52 33pF を、10pF に交換して、調整可となりました。
下記の画像では、コアが抜けていますが、最終的には、コアで同調が取れています。
送受信の調整は、実際にロッドアンテナを接続して、実負荷をかけて行いました。
自分が調整した結果では、基板だけを机上でマニュアル通りに調整すると、
組み上げた時に、送受信ともに、かなりの違いがありました。
電源は、無線機本体の電池ケースに、電池を入れて使用して下さい。
画像のように、アンテナ（電池ケース部）と基板を組み合わせると、基板の裏側に
８本の電池が密着するようになります。
これだけでも、調整時に変化が出てしまいますから、出来るだけ
実際に使用する状態に近づけて調整をしないとＮＧです。
下記は、アンテナに、小電力パワーメーターを、静電結合させて出力を拾い、
送信部の同調を取っている所です。
テスターで、消費電流の最大ポイント付近に合わせても良いと思ったのですが、
RF出力を見ながら調整した方が、確実だと思います。
【 今回の結論 】
特殊な水晶が使用されていても、
通常の水晶を取り付けるスペースがあれば、28MHzに改造可能と言う事でした。
その他
RJ-370D RJ-480D は、ストラップ金具がアース端子として使えます。
その他の、ちょっとしたアイディア
RJ-480D や、RJ-480Z などの、8チャンネル機だと、全チャンネルに
水晶を実装するのは、スペース的に、厳しいかもしれませんね。
TX 28.355MHzと、RX 28.810MHz などのような、組み合わせの場合だと、
水晶を４チャンネル分実装して、TX水晶と、RX水晶の入れ替えで、
8チャンネル分の運用が可能です。
ロータリースイッチから出ているTX-OSCに行く配線と、RX-OSCに行く配線を
入れ替えるスイッチを追加して、送受水晶を入れ替えます。
TX RX
28.325MHz 28.780MHz（受信水晶は、＋455KHzとなります。）
28.335 28.790
28.345 28.800
28.355 28.810
TX RX
28.780MHz 28.325MHz（受信水晶は、−455KHzとなります。）
28.790 28.335
28.800 28.345
28.810 28.355
合法機の場合は、同調回路や、発振回路などの帯域幅が、あまり広くないので
コイルの同調ポイントなどの調整が重要になってくると思います。
場合によっては、回路的に工夫しないと、うまく行かないかも知れません。
それから、改造したら、『技術基準適合証明シール』は、剥がして下さいね。
もちろん、保証認定申請して、無線設備の追加も忘れずに。
カット＆トライ の精神で改造しましょう。
皆さんからの、改造報告もお待ちしています。
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