『ガソリン』 ⇒ 『エンジン』 ⇒ 『クラッチ』 ⇒ 『ギア』 ⇒ 『プロペラシャフト』 ⇒ 『デフ』 ⇒ 『タイヤ』
頭の中に、このようなイメージが浮かんだ貴方は、
無線機の系統図も、理解できると思いますよ。
系統図なんて、ぜんぜん難しくありません。
車と無線機のイメージを重ねてみますね。
かなり、大雑把なイメージですが、こんな感じです。
『ガソリン』 ⇒ 『エンジン』 ⇒ 『ギア』 ⇒ 『デ フ』 ⇒ 『 タイヤ 』
『 電 源 』 ⇒ 『 発振 』 ⇒ 『混合』 ⇒ 『増幅』 ⇒ 『アンテナ』
どうでしょうか、ここまで頭の中で、何となくイメージできましたか？
車でも、無線機でも、必ず必要な物は決まっています。
無線機の系統図についても、パターン化されていると思ってください。
車の 『アクセル』 が、無線では 『変調』 になります。
足の 『踏み加減』に相当するのが、『声』 になるわけです。
『キャブレターやインジェクション』が、無線では『変調トランス』になります。
ここまで、イメージとして理解できれば、あとはもう一息ですよ。
電気エネルギーが、どのような過程を経て、特定の周波数に変換されるのか
と言うことが、イメージとして分かるように、系統図を書けば良いのです。
一から書くのは難しいと感じたら、パターン化された物がありますから、
それを雛形にして、少しずつ理解して行けば良いと思います。
ここからは、クリスタルシンセサイザー式で、トランスを使った
AM変調方式の記載について、簡単な説明をします。
下記の系統図が、基本的な形になります。
実際の無線機を見ながら、使われているトランジスターの型番を入れて行けば
系統図が完成します。
他の系統図を流用する場合ですが、RFドライバーとファイナル以外のトランジスターについて、
同等品が使われているのであれば、書き直さなくても良いと思います。
ドライバーとファイナルは、RF出力に直結する部品ですから、必ず付いている物の
トランジスター型番を書いて下さい。
また、無線機内で、すぐに見つけることが出来ると思います。
回路図があり、それを理解する事が出来れば、簡単に系統図を埋められますが、
参照できる物が無い場合は、プリント基板のパターンから追うようになります。
このサイト内で、調整の手順が載っている無線機（画像）で説明すると、
TX1〜TX5 までのコイルがあれば、それぞれのコイルの近くにトランジスターがあるはずです。
それを目安に、特定して行きます。
とんでもないような、トランジスター型番の間違いなどが無い限り、系統図は通ると思います。
回路構成が大きく違う場合は、もちろん手直しが必要です。
系統図にトランジスターの型番を記入したら、間違いが無いか確認します。
確認する内容 その１
ネットで、『トランジスタ規格表』 を閲覧して、ひとつずつ確認します。
自分のサイト内で、『トランジスタ規格表』には、リンクをかけてあります。
『規格表』 では、トランジスターの用途や、実物の形も分かりますから、
大きな間違いは、チェックできるはずです。
� 愴�振』 や 『混合』 に使われていてるトランジスターの用途には、Osc、Mix、Conv、RF の
どれかが記載されていると思います。 (用途の記載無しの場合もあります。)
�◆ 愴�振』 と 『混合』 は、同じ型番 (2SC○○○) が使われている事が多いと思います。
�� 『発振』 と 『混合』 、『プリ・ドライバー』 まで、同じ型番 (2SC○○○) が
使われている事もあります。
�ぁヾ岼磴┛廚い里�、RFの『ファイナル』 と、AFの 『パワーアンプ』 の
取り違えなどです。
RFの 『ドライバー』や、『ファイナル』 に使われているトランジスターは、
ほぼ決まった物が使われていますから、他機種の回路図などでも確認できます。
また、『規格表』 の用途でも、確認して下さい。
確認する内容 その２
� �RFの 『プリ・ドライバー』、『ドライバー』、『ファイナル』 に使用されている
トランジスターの Pc(W) ですが、下記のような並びになります。
(Pc W 小) 『プリ・ドライバー』 ⇒ 『ドライバー』 ⇒ 『ファイナル』 (Pc W 大)
�◆�AFの 『プリ・ドライバー』、『ドライバー』、『パワーアンプ』 に使用されている
トランジスターの Pc(W) ですが、下記のような並びになります。
(Pc W 小) 『プリ・ドライバー』 ⇒ 『ドライバー』 ⇒ 『パワーアンプ』 (Pc W 大)
�� 『ファイナル』や、『パワーアンプ』 ですが、使用されているトランジスターの
個数も記入します。 ( 2SC○○○×１ または、 2SC○○○×２ )
以上の内容を確認して、問題が無ければ、ほぼ大丈夫だと思います。
少しでも、お役に立ったでしょうか？？
頭の中は、常に柔らかくしておいて、チャレンジすることが大事です。
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