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下にスライドして行って、見てくださいね。
CB機 マニックス46 53MHz改造 2007.07
昔々は、腕の立つOMさん達が、多量に出回った輸出用のCB機を、
50MHz帯に改造したらしいんですが、今となっては、資料が見当たりません。
試作してみる事になった、きっかけは〜、仙台ローカルの裏影さんから、
「CB機で50MHzAMに出たら面白いかも」と言うようなメールをもらいまして
それでは〜と改造が始まりました。
53MHz帯が、バンドプランで全電波形式、実験・研究用(実験・研究を優先する区分)
となっていますから、自作・改造機には、うってつけかと思います。
マニックスは、回路が分かりやすい作りになっていますから、何とかなるかなーと思い、
カット&トライのアマチュア精神で〜やってみました。
下記の画像は、改造完了後に、カウンターで送信周波数を測定したところです。
テスト用の水晶を取り付けていますから、周波数は半端なものとなっています。
また、自分の技術力不足で、まともに調整が出来ていないため、
出力は〜約1Wくらいです。
下記の画像は、回路全体を写した物です。
シンプルな作りです。
受信部は、RF1段目と、1stミキサー部分のコイルを、FCZ研究所の50MHzコイル
10S‐50に変更してあります。
RF1段目は、FETが使われていました。
ノイズブランカー回路のコイルは、取り合えずそのままにしてあります。
ブランカーは、初期のナサなんかと同じで、ICで増幅しているタイプです。
基板の作りとしては、ちょうどナサの基板の裏と表がひっくり返ったような感じです。
下記の画像は、水晶(親石)がついていた所です。
すべて取り外して、14.31818MHzの水晶を取り付けました。
これは、3rdオーバートーン発振で、42.957MHzで発振してくれました。
親石の周波数プラス、子石の周波数で、目的の周波数が得られます。
マニックスは、通常引き算になっていますが、このようにも使えるわけです。
ただし、チャンネルを回した時の、周波数の変化が、逆になりますから、
水晶(子石)の並べ替えをしないとダメです。
コイルが2個並んでいる所が、ミキサー&バンドパスフィルター部分です。
このコイル部分は、「キャリブレーション」で販売している「50MHz QRP用BPF」キットの
内容(回路)と、そっくりの作りなんで、資料があれば、そのまま行けます。
コイル左側のトランジスターがミキサー部分で、右側のトランジスターがプリ・ドライバーです。
放熱板付きの物が、ドライバー用のトランジスターです。
下記の画像は、ドライバー&ファイナル部分です。
見て分かる通り、かなりのインチキをやっています。
ドライバーと、ファイナル間の結合も、コイルとコンデンサーのカップリング回路の
定数計算なんか分かりませんから、トリマーコンデンサで結合です。
L13は、場所を移動して、ドライバー側に取り付けています。
L14は、省略して取り外してます。
また、各既存のコイルは、5.5回巻きを、ほどいて3.3回巻きに、巻き数を減らしました。
適宜、コンデンサーを取り付けて、同調を取っています。
下記は、アップですね。 かなり部品が取り外してあるのが分かりますね。
でも、基板裏側に移動した物もあります。
ファイナルは、2SC1307がついていましたが、飛ばすと勿体無いので
取り外して、5Wクラスの2SC1678に取り替えています。
下記は、ファイナル部分のアップです。
カット&トライでやってますから、トリマーコンデンサで、かなりごまかしました。
ファイナル部分のカップリング回路も、「FCZの寺子屋シリーズ」にある「50MHz T型フィルタ」で
やるつもりでしたが、取り合えず、既存のコイルを使いました。
コイルの巻き数は、変更しています。
今回の改造で、50MHzAMも、OKみたいな感触はつかめました。
ちょっとQRPになりましたが、交信実験もしてみたいと思います。
こんなお遊びが出来るのも、CB機だからなんですよね。
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