防災行政ラジオ

  リズム時計工業(株) 9ZQA01 アナログ

 

 簡易型、防災行政無線の受信機です。

 基地局からの制御キーによるコントロール機能などは、ありません。

 受信したら、スケルチが開いて音声が出るだけです。

 神戸市 60.620MHz 仕様の物を入手しました。

 地方自治体向けで、500台からの受注生産です。

 1台当たりの納入価格は、1万円を切るようです。

 

 普段使いのFM-AMラジオとして使用できます。

 災害時には、持ち出して避難先でも防災無線を聞いたり、

 ラジオで情報収集も出来る優れものです。

 宮城県内でも、多くの自治体で採用されています。 

 

 正面 本来の色は、白のようです。

 紫外線などの経年劣化により、かなりヤケています。

 また、内部を開けたら、水に浸かった跡もありました。

 現行機種は、新型の9ZQA07/08になっているようです。

 

 FM-AMラジオの受信中でも

 防災無線が割り込み受信されます。             側面

 

 

 裏側 赤ボタンONで、LEDライトが点灯

 電池ボックスに、単三電池が3本入ります。       内部の基板

 

 

 AM-FM ラジオ基板 一般的な作りです。   AFアンプも内蔵の、AM-FM ラジオ用IC 

 

 

 防災無線用基板 1st IFは、21.400MHz、2nd IFは、455KHzです。

 BPF1-2は、21M15B 、2nd OscのX2は、20.945MHz 、X1には、39.220MHzが

 付いていました。 画像では、X1に 16.000MHzを取り付けて、3rdオーバートーンさせています。

 

 LV1とLV2間の裏側に、RF-FET があります。

 1st IFが、21.400MHzになっている理由ですが、隣にあるFMラジオの1st Oscから出る

 漏れ電波による干渉を考慮しているようです。

 

  基板の裏面 調整時に、ボディーエフェクトの影響がすごいです。

 

 ナローバンド FM-IC LA8670

 1st Osc が不安定なので、部品定数の      アナログ・マルチプレクサー IC

 変更が必要かもしれません。                            74HC4053D

 

 

 型番が見えなかったのでマクロ撮影

 FM-AMラジオ受信中の割り込み制御に使用

 山元町 防災無線受信用の1st Osc Xtal 48.050MHzは、

 発注済みなので、テストが完了したら結果をUPします。

 

 元々の Xtal が、39.220MHzですから、約9MHzの差があります。

 1st Osc の、コンデンサC9、C32 などの定数を変更する必要が

 ありそうです。

 安定しない場合は、外付けでOSC回路を組んで、LA8670の

 3pin に注入した方が良さそうですね。