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            下にスライドして行って、見てくださいね。

　　　　　
　　　　　送信用の水晶を、受信時に活用出来ないか？
　　　　　
　　　　と、言う 脳内妄想 を実現する為の実験？ (笑)　2010.08.12 訂正＆追加


　　　　　QRP 自作送信機などは、3rdオーバートーン発振の水晶を使用しています。

　　　　　受信回路は、シングルスーパーなどを採用している事が多いので、
　　　　　局発水晶が別に必要となります。

　　　　　受信時にも、 「送信用の水晶」 を活かして、
　　　　　それなりの受信回路は出来ないものだろうか？？

　　　　　熱帯夜の暑さで、脳が溶けそうな状態で、思いついた妄想です。

　　　　　水晶は、Ｈｉ-Ｑ の共振回路です。

　　　　　受信回路の初段に使用すれば、目的の周波数だけを高い選択度で
　　　　　拾えるんじゃないのか・・・。

　　　　　そのように、単純に思いついた訳です。


　　　　　　　　　　　　　　実験してみました。

　　　　　　　　　　　　　　　　【 目　的 】

　　　　　送信用の 3rdオーバートーン 水晶を、受信用のフィルターとして、
　　　　　使用できるか確認する。


　　　　　　　　　　　　　　　　実験する回路のイメージは、こんな感じです。
                    
　　　　　　　　　
　　　　　まず、ジャンクＣＢ機から、Ｓメーターを外して、下記画像のように、部品を取り付けます。

　　　　　ダイオードは、1N60、　　抵抗は、1.2KΩくらいの物でＯＫです。
　　　　　画像では、間違えて 12Ω を取り付けています。 (感度が低くなりダメです。)


　　　　　このように水晶を取り付けると、共振点で、メーターの針が大きく振れます。

　　　　　RFの流れとしては、アンテナ線 ⇒ 水晶 (同調) ⇒ 検波 ⇒ メーター となります。

　　　　　水晶が共振した周波数だけが、検波回路まで流れる訳です。

　　　　　　                              実験回路　( 1 )

　　　　　



　　　　　測定条件は、送信機　FT-817ND　出力3W  短縮 1/4λ室内アンテナ

           使用した水晶は、3rdオーバートーン 28.355MHz HC-25U です。

　　　　　上記回路のメーターに、アンテナリード線 約20cm

　　　　　( アンテナのリード線は、長すぎると、共振時にメーターが振り切れます。)

               ＋1KHz                                    共振周波数                               −1KHz
          28.359MHz                         28.358MHz                       28.357MHz
　　

               −2KHz                                      −3KHz                                  −4KHz
          28.356MHz                         28.355MHz                       28.354MHz
   

　　　　　画像で分かるように、共振周波数は、28.358MHz と、なっています。
　　　　　
　　　　　発振回路のように、負荷がかかっていませんし、回路の条件により
　　　　　共振点がずれた結果だと思います。

　　　　　入力(受信)周波数に対する、水晶の挙動は、発振回路で使用した時の
　　　　　出力変移と同じ感じです。

　　　　　28.359MHzのように、共振点の周波数から、ちょっとでも上に超えると、
　　　　　ガクッと針が落ちます。

　　　　　逆に、共振点から -1KHz の、28.357MHzでは、針が一気に落ちこみますが、
　　　　　それ以降は、なだらかに針の振れが低下して行きます。



　　　　　　　　　　　　　　実験回路、その２

　　　　　　　　　　　　次に、実験した回路のイメージは、こんな感じです。
　　　　　

　　　　　このように水晶を取り付けると、「 共振点以外 」の周波数では、
　　　　　メーターの針が、大きく振れます。

　　　　　共振点では、メーターの針が、一気に最小まで落ちます。

　　　　　下記の共振周波数は、28.354MHz でした。

　　　　　この回路の場合は、共振時に、負荷がかかる形になるので、
　　　　　本来の周波数に近い値が出たのだと思われます。

　　　　　RFの流れとしては、アンテナ線 ⇒ 検波 ⇒ メーター となります。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓　　　　↑
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　水晶 (同調)　　

　　　　　水晶が共振した周波数のみ、検波回路のダイオードをジャンパーしてしまう訳です。
　　　　　したがって、メーターは振れなくなります。

　　　　　　                              実験回路　( 2 )

　　　　　　



　　　　　　　　　　　　　　　　【 まとめ 】

　　　　　水晶　＝　Ｈｉ-Ｑ の LC等価回路　と言う理屈は、分かってはいますが、
　　　　　発振や、中間周波数などの用途以外で、このような実験をしたのは、
　　　　　自分は初めてです。

　　　　　簡易に行った実験では、フィルターとして機能しているようです。
　　　　　もちろん、基本波でも共振する訳ですから、その辺の対策も必要と思われます。

　　　　　下記のように、回路を妄想したのですが、緩衝増幅は、不要かも。


　　　　　　　　 目的の周波数を、送信用水晶( Xtal フィルター)で取り出す
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　妄想回路 のイメージ (笑)



　　　　　　　　　　　　　　　　【 課　題 】

　　 �　〜�信用の水晶をフィルター (同調回路) として使用する場合、
　　　　　このままで行けるのか、通過する帯域幅の問題など？

　 　�◆。孱悖賄�な部品追加で、同調周波数は可変可能なのか？

　 　��　フィルターとしての中心周波数を可変できない場合は、受信側に合わせて
　　　　　水晶を製作して、送信側で発振周波数の微調整を行う？　　　　　

　　 �ぁ／緇修里茲Δ法∧�理的に振動共振する物って、ある程度の入力電圧がないと、
　　　　　ダメなんですよね。
　　　　　RF初段で、発振する一歩手前くらいまで、ゲインを稼いで、
　　　　　その後に取り付けるなどの工夫が必要なんでしょうか？


　　　　　　　　　　【 その他　おバカな妄想 】

　　　　　ゲインを稼げる、再生検波や、超再生検波回路と組み合わせて、
　　　　　一波専用の受信機とか、出来たら面白いですね。

　　　　　再生検波回路って、一歩間違えたら、発振回路ですよね〜。
　　　　　送受信兼用で切り替えにより、水晶発振＆水晶フィルター受信回路にするとか。

　　　　　脳内妄想するのはタダですから、しばらく楽しめそうです〜。
　　　　　Xtal同調 ＋ Xtalイヤホンの、W-Xtal ゲルマラジオとか・・・(爆)

　　　　　などなど、いろんな事が・・妄想できます。(笑)


　　　　　　　　　　　　　　【 しかし・・ 】

　　　　　今までの例だと、自分が考える事なんて、ＯＭさんが、とっくの昔に、
　　　　　実現したり、実験して結果が出ていたりするんですよね。

　　　　　今回の内容も、「もう何十年も前に、やっとるわい」 と言う事でしたら、
　　　　　結果などを、教えて下さいね〜。


　　　　真夏の脳内妄想なんで、あまり、突っ込まないで下さいね〜(笑)
　　　　妄想だけで、終わってしまいそうな予感。

　　　　
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