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下にスライドして行って、見てくださいね。


日雇いの潜水士として作業した場所など 
(2025.06.22 追加)

ひまだったので、思い出しながら まとめてみました。
自分が若かった頃の内容となります。
スクーバダイビングのインストラクター & 潜水作業員として仕事をしていた時期がありました。
岩手県沿岸では、海洋生物の分布を調べる『枠取り調査』 や 『アワビの稚貝撒き』 『人口漁礁の調査』
『ウニの移植』 『養殖イカダの固定』 などの潜水作業も行いました。

潜水作業は、特殊な仕事なので、1時間の仕事でも、1日の仕事でも 支払われる金額は同じでした。
当時 1万5千円 〜 3万円くらいの日当でした。
潜水中の事故やケガは、自己責任なので、今思えば微妙な金額ですよね。
雇い主は、1人工あたり12万円〜で、元受けに請求していたようです。

下記は宮城県、福島県内で行った仕事の一部となります。

【 亘理町 田沢浄水場の取水口 】
某海事会社からの依頼で、潜水作業を行いました。
作業の内容は、取水口にある上下するゲート(止水板)の側面に取り付けてある部品(コロ)が
外れて川底に落下しているので回収してほしいとの事でした。
ゲートの底は、透明度が悪く、ほぼ手さぐりで部品を探しました。
取水を止めていると分かっていても、吸い込み口での作業は、嫌なものです。
また、釣り人が根がかりして放棄するテグス糸も、潜水作業では脅威となります。
テグス糸1本でも、自分の潜水機材に絡まったのを切断できなければ、浮上ができなくなる可能性もあります。


【 田沢浄水場の取水口 】
窓が沢山ある所に、ゲートを上下する機器があります。
柵の内側がチャンバーです。


【 七ヶ宿町 七ヶ宿ダムの上水道取水塔 】
某海事会社からの依頼で、潜水作業を行いました。
当初、海事会社では フーカー潜水を予定していましたが、手配された自分達が不慣れな方法だった為
タンクを使用するスクーバで潜りました。
取水塔の定期点検で、水面下にある部分の目視点検とビデオ撮影、写真撮影を行いました。
作業当日は、冬の寒い日で時折 雪が降っていたと記憶しています。
大きな異物は吸い込まないように、塔の廻りは金属の格子で囲われている構造になっています。
しかし、取水したままの状態で点検するので、気を使いました。


【 七ヶ宿ダムの上水道取水塔 】


【 七ヶ宿ダムの上水道取水塔 】
地上から見た取水塔
吸い込み口は、湖面の水位に同調して上下するフロート構造になっています。


【 福島県相馬市 相馬港 石炭運搬船 】
某海事会社からの依頼で、潜水作業を2回行っています。

【 依頼 その1 】
船が定置網に突っ込んでしまい、スクリュー(ペラ)の軸シール部分に
網を巻き込んでしまったとの事で、その除去と写真撮影の依頼でした。
大型の運搬船なので、ペラの大きさも巨大です。
ペラを超低速で反転ターニング(モーターで回転)させながら 軸シールに巻き込んだ網を
引っ張って外す訳ですが、今思えば危険な作業方法でしたね。
打ち合わせと作業報告の時、ブリッジ内の部屋に案内されたのですが
船内を上下移動するのにエレベーターに乗りました。
大きな船ですが、まさかエレベーターがあるとは思いませんでした。

【 依頼 その2 】
油漏れを起こしている 船底にあるドレンの特定と封止プラグの取り付け作業の依頼でした。
作業船に乗せられて現場に着くと、すでにオイルフェンスが設置してありました。
油が大量に噴出した場合は、避難する旨の了解をもらい潜水すると
流出元のドレンはすぐに特定できました。
しかし、油が漏れているドレンへ接続されている船内のバルブを特定するのは困難だったらしく
しばらく待たされた後、ドレンを塞ぐ プラグの取り付けを依頼されました。


【 福島県相馬市 行方不明者の捜索 】
落水したと思われる 行方不明者の捜索依頼がありました。
海流の関係で、この辺りに流れ着くとの事で、漁船に乗せられて捜索海域まで向かい
水中を捜索しましたが、発見できませんでした。
クジラの事例などで、知られている事ですが、落水して亡くなると、最初は沈みます。
時間が経つと体内にガスが溜まり浮き上がります。 この時に見つかればラッキーです。
ガスが抜けると、また沈みます。 こうなると潜水して捜索するしか手がありません。


以上、個人的な忘備録として記載して見ました。

1990年 日本酸素が発売した eOBA を使用してダイビングを始める。
1991年 スクーバダイビングの講習を受講し、Cカードを取得。
1991年 潜水士 国家資格を取得する。
         岩手県にある海洋調査会社の仙台支店に所属。
1995年 SEA のインストラクターに認定。
         福島県相馬市にあるダイビングショップに所属。
2000年 SEA が解散したので、SSI に移籍登録。
2006年 この頃から ダイビング熱が冷めてしまう。
2011年 震災の津波により、自宅のダイビング機材などが流されてしまう。
2011年 NHK福岡放送局の担当者から、相馬港で潜水撮影したいとの連絡あり。
         被災地の状況を説明して、速攻でお断り。
2015年 SSI のインストラクター資格を 3万円/年 の支払いで維持していたが無駄なので退会。
2025年 昔話しで、『 オレ 若い時はダイビングインストラクターしてたんだよね。』 とか
        『 潜水士の資格も持ってるんだよね。』 と自慢するイヤミなジジイとなる。



ダイバーを生業とする為には、潜水士免許の取得が必須となります。
でも、実技試験がないんですよ。
筆記試験だけで取得出来ますので、皆さんもどうですか。


しまい込んだCカードを探していたら見つけました。
何をした時の物かは、う〜ん思い出せない。
当時、潜水作業だと、作業前、作業後の写真撮影がセットになる事が結構ありました。
陸にいる担当者は、目視確認ができませんからね。
今は、水中ドローンが普及しているので、リアルタイムで確認が可能なのかな。


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