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微弱無線局
27MHzAM のプロポを ワイヤレスマイク に改造する 2025.02.27 更新
27MHz ラジコン送信機(プロポ) と ワイヤレスマイク は、指定された電波の型式及び周波数において
500mの距離で 200μV/m以下 なら免許が不要 と言う規則が適用されます。
総務省 電波利用ポータル ⇒ 微弱無線局の規定 2.
日本ラジコン電波安全協会 ⇒ ラジコン用 電波の形式及び周波数
【 合法CBの技術基準適合証明は、手間とお金がかかる 】
何とかして、簡単に、そして費用をかけないで、合法CB機並みの送信機が出来ないか
と、頭を捻った所 思い付いた内容となります。
以下に記載した改造方法は、未検証です。
【 規則に適合した27MHz送信機(プロポ)を入手する 】
市販されている 有名メーカー製の 27MHzのプロポは、法的な技術基準をクリアして市販されています。
しかも、元々AM変調を採用しています。(FM変調のプロポもあります。)
27MHz帯のプロポですが、現在では ほとんど使用されていないようです。
オークションで、中古品を見ると、1000円以下で落札出来る物も数多くあります。
27MHzのラジコン用チャンネルは、当初 1~6チャンネルでしたが、後に 1~12チャンネルに増波されました。
この変更で、旧チャンネル式のプロポが使用不可になった訳ではありません。
【 元々、水晶は交換式です 】
ラジコン用途としては、27MHz帯で 12チャンネルが指定 されています。
別売りのソケット式水晶(1500円位)を購入する事により、チャンネル変更が出来るシステムです。
ワイヤレスマイク用途としては、特に指定がありませんから、26.957MHz ~ 27.282MHz の範囲内で使用できます。
つまり、合法CB用の周波数も使用できてしまいます。
【 ベースとなる 規則の内容が同一なら、問題ないはず 】
技術基準をクリアしている 27MHzAMラジコンのプロポに、音声変調をかければ
合法的に ワイヤレスマイク(ラジオマイク)として使用できると考えました。
27MHz帯のワイヤレスマイクについては、技術基準や適合証明試験の制度などもありません。
ハンドマイクのPTTスイッチを押した時のみ送信とすれば、27MHzの受信機と組み合わせて
合法的に交信が可能では!!ないでしょうか。
【 法的には、問題ないと思われますが 】
1957年に法の施行以降、使用実績がほとんどない 27MHz帯ラジオマイク の古い規則です。
使用されない規則なので、詳細については、未整備のままと思われます。
法的に問題は無いと思われますが、プロポの機種によっては
送信出力が 200mW を超えています。
違法じゃなく、法の目を潜り抜けている訳でも無いのですが、チョイワル的な印象ですよね。
【 注意点として 】
送信時の電界強度は、基準をクリアしていると思われます。
改造後は、スプリアス(-40dB以下)の問題と、変調時の側波帯の広がり(帯域)に
注意が必要だと思われます。
その為、スペアナなどでの測定が必須となります。
【 プロポの筐体について 】
封印や、特殊なネジを用いて 筐体内にアクセス出来ないような構造にはなっていません。
ロッドアンテナも 折損を想定し 簡単に交換できるようになっています。
技術基準適合証明 のように、筐体内へのアクセス防止やアンテナ交換防止について
物理的に変更不可能とするような対策はとられていません。
【 考えついた だけなので 】
まだ、未検証です。
実際に、プロポを改造するかどうかは、未定です。
暇で、気力がある時にチャレンジするかも知れません。
面白そうだ、と思ってくれた人がいましたら、ぜひチャレンジして見て下さい。
よろしくお願いします。
【 その他 】
合法CBの旧検定機では、送信出力が 50mW や 100mW の物があります。
送信だけ動作するように改造すれば、27MHz帯のワイヤレスマイクになるのでは?
と、一瞬考えました。
しかし、合法CB機の場合、ロッドアンテナが長い機種が多いと思います。
500mの距離で 200μV/m以下の電界強度内に収まるのかが不明です。
プロポに倣って、、ロッドアンテナ長を 1m位にすれば良いのかも知れませんが
確証が得られません。
【 改造後の性能証明について 】
改造後の性能を 公的に証明する必要が生じた際には、TELEC などに試験を
依頼するしかありません。
こうなると、かなりの費用がかかってしまいます。
【 プロポの送信部回路について 】
Web上では、画像を縮小表示させています。
PCの場合、画像をダウンロードしてから開くか、
右クリックで 新しいタブで画像を開く を選択すると、大きな画像で見る事ができます。
【 Futaba ATTACK-SR 】

基板は、27MHz 29MHz 40MHz 75MHzと共用になっているようです。
終段は 2SC4735 で、それ以外のOSCや変調回路 その他は、FP2108T Futaba/Toshiba と言う IC 1個に集約されています。
ICの内部で変調をかけているので、改造には不向きかもしれません。
www.dzsc.com 様 ⇒ FP2108T 参考回路図

部品の実装面から 裏側のパターン面を透過したように加工した画像です。

【 Futaba ATTACK-Ⅱ 】

基板は、27MHz 29MHz 40MHz 75MHzと共用になっているようです。
終段は 型番不明のFET or Tr で、それ以外のOSCや変調回路 その他は、FP2108T Futaba/Toshiba と言う IC 1個に集約されています。
ICの内部で変調をかけているので、改造には不向きかもしれません。
www.dzsc.com 様 ⇒ FP2108T 参考回路図

部品の実装面から 裏側のパターン面を透過したように加工した画像です。

【 SANWA STAC-4 】

OSC 2SC945 ⇒ Driver 2SC735 ⇒ Final 2SC1589 の3ステージです。
2SC945 & 2SA495 で Driver トランジスタにAM変調をかけています。
ワイヤレスマイク化の場合、変調用 2SC945 のベースに(音声)AF信号を接続します。
IC化されておらず、全てトランジスタで構成されています。

部品の実装面から 裏側のパターン面を透過したように加工した画像です。

【 SANWA DASH 】

OSC 2SC945 ⇒ Final 2SC1959×2(パラ接続) の2ステージです。
2SA1015 で OSC にAM変調をかけています。
ワイヤレスマイク化の場合、変調用 2SA1015 のベースに(音声)AF信号を接続します。
送信回路以外は、L9362 OKI と言う IC 1個に集約されています。
www.javanelec.com 様 ⇒ L9362 OKI データシート ダウンロード

部品の実装面から 裏側のパターン面を透過したように加工した画像です。

【 このページの内容は、個人的な考察として記載しています。】
記載内容については、参考程度に見て頂ければ幸いです。
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