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微弱無線局
27.120MHz ワイヤレスマイク の出力について 2025.02.19 追加
27MHz ラジコン送信機（プロポ） と ワイヤレスマイク ですが、指定された電波の型式及び周波数において
500mの距離で 200μV/m以下 なら免許が不要 と言う規則が適用されます。
【 規則に適合する送信設備の条件を知りたい。】
市販されている 有名メーカー製の 27MHzのプロポは、技術基準をクリアしています。
そこで、プロポの送信出力 と ロッドアンテナの長さ を計測して把握する事により
ある程度、規則に適合する条件が見えて来るのではないかと考えました。
【 スプリアスについて 】
一般財団法人 日本ラジコン電波安全協会 様サイト内の記述 ⇒ ラジコン用発振器の標準規格 を参照。
基本波の搬送波電力より 40dB以上 低い値であれば良いようです。
【 プロポを入手して、送信出力などを測定しました。】
（注意）測定は、ローディングコイルをジャンパーして接続しました。
校正されていない測定器を用いた値である事をご了承願います。
製造者名 Futaba
型番 ATTACK-SR FP-T2VR
認定No. 不明
送信周波数 27.145MHz
送信出力 約117mW
ロッドアンテナの長さ 0.96m
基板上にローディングコイル 有り
スプリアス特性は、−30dB 位なので 業界の基準 −40dBは未達成です。
スプリアスが多いです。
基板を見ると、同調コイルが 4箇所省略されているようです。
この辺が、スプリアス基準未達成の原因かもしれません。
製造者名 Futaba
型番 ATTACK-��
認定No. 日本エンジン模型工業会推奨 F010
送信周波数 27.195MHz
送信出力 約224mW
ロッドアンテナの長さ 0.75m
基板上にローディングコイル 有り
スプリアス特性は下記の通りで、−40dB の基準に達していません。
この基板も、同調コイルが 4箇所省略されているようです。
この辺が、スプリアス基準未達成の原因かもしれません。
製造者名 SANWA
型番 STAC-4 SRC-4210TS
認定No. 不明
送信周波数 27.145MHz
送信出力 約115mW
ロッドアンテナの長さ 1.17m
基板上にローディングコイル 有り
スプリアス特性は下記の通りで、−40dB を達成しています。
製造者名 SANWA
型番 DASH
認定No. 不明
送信周波数 27.125MHz
送信出力 約182mW
ロッドアンテナの長さ 0.93m
基板上にローディングコイル 有り
スプリアス特性は下記の通りで、ギリギリで −40dB 未達成のようです。
【 測定結果 】
フタバ製のプロポですが、2台共にスプリアス特性がNGでした。
発売にあたり、テスト製造品にて業界内の適合証明試験を受けて、合格していると思われます。
試験合格後に、コストカットの為 同調コイルをバイパスしたのか？
真相は不明です。
【 送信出力と、アンテナの長さについて 】
プロポ4台の送信出力は、115mW 〜 224mW とかなりのバラツキがありました。
また、アンテナの長さも、0.75m 〜 1.17m と、こちらも長さが違います。
このプロポ4台が、500mの距離で 200μV/m以下の電界強度の基準を満たしていると仮定します。
27MHzのワイヤレスマイクを自作する場合、ロッドアンテナの長さ 1m未満、 送信出力 100mW以下
スプリアス−40dB以下 となる送信機の性能であれば、規則に適合していると見なせるかもしれません。
実際には、ロッドアンテナの根元に接続される ローディングコイルの調整などでも電界強度が変化します。
今回の測定結果が、目安になればと思います。
【 プロポの筐体について 】
封印や、特殊なネジを用いて 筐体内にアクセス出来ないような構造にはなっていません。
ロッドアンテナも 折損を想定し 簡単に交換できるようになっています。
ラジコン業界内の規格で試験を行っていましたから、かなり緩い内容だと思われます。
技術基準適合証明 のように、筐体内へのアクセス防止やアンテナ交換防止について
物理的に変更不可能とするような対策はとられていません。
【 このページの内容は、個人的な考察として記載しています。】
データの取得に用いたプロポについては、中古品を入手した為、新品時とスペックが違っている可能性もあります。
記載内容については、参考程度に見て頂ければ幸いです。
不備や間違いなどがあった場合は、掲示板などからご連絡下さい。
【 その他 】
27MHzのプロポですが、当初は 日本エンジン模型工業会が推奨品として 認定No を出していたようですが
その後、日本ラジコン模型工業会へと管轄が移ったようです。
平成18年総務省告示第173号 総務大臣の告示により、試験には 電波暗室に準ずる設備の使用が必須となり
一般財団法人日本ラジコン電波安全協会での適合証明試験は、受付を停止しているようです。
27MHz帯のプロポは、日本ラジコン模型工業会が認定証明を行う事になっていますが、こちらも受付などの記載はないようです。
総務大臣が別に告示する試験設備を定める件 ⇒ 平成18年総務省告示第173号 を参照。
一般財団法人 日本ラジコン電波安全協会 様サイト内の記述 ⇒ ラジコン用発振器（プロポ）の性能確認の手続き(受付停止中) を参照。
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