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改造なしで簡単に 合法CB機や 玩具トランシーバーの
送信出力を上げる方法。 2025.01.28 更新
【 外部供給電源の電圧を上げる 】
外部電源の電圧を上げて、送信出力をアップさせると言う方法です。
昔、合法CBが再流行した頃だったと思いますが、誰かがやりだして
一部の人達に広まった方法です。
【 合法CB機の場合 】
ほとんどの合法CB機の場合、電池使用時は、12Vです。
しかし、車のシガライタープラグから電源を取る場合は、エンジン停止時 12〜13V位
エンジン動作中 13〜14.5V位に変動します。
それに対応していると考えると、14V位までは許容範囲と思われます。
【 注意点 ・ リスクは大きい 】
当時のCB機に使用されている電解コンデンサの耐圧は 16Vの物が多いと思います。
年代が古いCB機ほど、部品が劣化しているので、故障のリスクはあります。
当時、ブログか何かで、" 電圧を上げすぎて合法CB機が壊れた "と言う書き込みを
見た記憶があります。
【 出力増のメリットはあるのか 】
電圧を上げた分、送信出力は上がります。
しかし、激増する訳ではありませんから、リスクに見合ったメリットが有るかと
言われれば、微妙な所だと思います。
当時は、各局が長距離の交信を達成する方法を模索している最中だったので
このような方法が編み出されたのかも知れません。
【 出力UPは 違法? 】
技適試験時の定格出力については、−50%〜+20%まで認められています。
500mWの+20%だと、600mWとなります。
出力UP時に、この600mW以下であるのか実際には分かりません。
グレーゾーンって所なのでしょうか。
【 玩具トランシーバーの場合 】
玩具トランシーバーは、006P 9V 電池を使用している物がほとんどだと思います。
こちらも、合法CB機と同様に 供給電圧を上げれば、送信出力は増加します。
しかし、プラス何 Vまで許容できるのか と言う目安がありません。
11〜12V位まで いけそうな気がしますが、保証はできません。
壊れても直せる、又は 壊れても気にしない と言う人のみトライして見て下さい。
【 出力UPによる問題点 】
出力をUPする事によって、微弱無線局の範疇から外れてしまう可能性があります。
【 実機による検証 】
1977年頃に販売されていた、tact MODEL TS-51(TW-500) 5石 を使用しました。
使用されているトランジスタは、RF部、AF部ともにすべて 2SC945 です。
この機種は、1986年の微弱無線局 規則改正(3m法)に対応していません。
【 供給電圧の上昇に伴う、送信出力の増加 】
9V ⇒ 20.0mW (006P電池 定格電圧)
10V ⇒ 24.5mW
11V ⇒ 29.5mW
12V ⇒ 33.9mW (単三電池×8本相当)
13V ⇒ 40.7mW
14V ⇒ 47.9mW
15V ⇒ 55.0mW (単三電池×10本相当)
【 検証結果について 】
使用されている 電解コンデンサの耐圧が 16Vなので 15Vで終了しました。
14〜15V位まで電圧を上げると、合法CB検定機 RJ-7 や、RJ-60 などの50mW機と
同じような出力となってしまいます。
受信時や、送信時に トランジスタの異常発熱などはありませんでした。
【 注意点 】
上記は、測定環境(終端型電力計)での結果です。
実際に、ロッドアンテナなどが負荷となった場合には、
予期せぬ不具合(異常発振など)が起こる可能性もあります。
また、"検証機" 以外の玩具トランシーバーについて 15Vまで使用可能なのかは不明です。
過電圧による故障の可能性を考慮して、使用されているトランジスタの
互換品が入手可能な機種を実験に使用する事をお勧めします。
(互換品の例) 2SC945 = 2SC1815 = PN2222
ゲルマニウムトランジスタ(缶タイプ)の互換品は、入手困難だと思われます。
【 実験方法として記載しています 】
上記の内容は、実験方法として記載しています。
追試を行って、合法CB機や玩具トランシーバーが壊れた場合でも責任は取れません。
実験時は、DC電源の逆接続や、トランジスタの発熱、古い電解コンデンサの異常などにも注意して下さい。
実験を行う場合は、すべて自己責任にてお願い致します。
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