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下にスライドして行って、見てくださいね。
（トヨムラ） JIM T-ONE 28〜29MHz AM-FM 2023.03.16 更新あり
追加及び訂正がありますので、Ctrl ＋ F5 キーでの再読み込みを推奨します。2023.03.06
発売は、1994年（無線機MUSEUM参照）なので、2021年現在で、27年前の製品です。
今でも、ネットオークションで見かけますよね。
実機を入手したので、内容を更新しました。
T-ONE は、JARD のスプリアス確認保証可能機器リストに載っていますから
系統図が無くても、保証認定が受けられます。（2021.08.14現在）
使用している画像は、ネット検索でヒットした物を拝借しています。
問題がある場合は、掲示板などから、ご連絡をお願いします。
【 広げた手に収まるサイズです。】
自分がイメージしていたよりも、かなりコンパクトで驚きました。 2023.02.28 画像追加
【 T-ONEと、学研ラジホーンGT-05 の大きさ比較画像 】
FT-817や、UNICOM UX-10M よりも小さいサイズです。
【 T-ONEと、Lauda XL-909 の大きさ比較画像 】
ハンディー機と比較しても、コンパクトなのが分かります。
【 JIM T-ONE ネット検索結果 】
JIM T-ONE でネット検索すると、系統図や、回路図を探していると言う書き込みが
ヒットしますが、書き込まれた年代が、かなり古いです。
ノーマルのままだと、変調が浅いと言う内容もヒットします。
マイクVRを、ジャンパーすると言う改善方法については、ネット上にＵＰされているようですが、
あまり効果のほどは無いみたいです。
検索でヒットした、主な T-ONE 関係の記事は、下記の通りです。
JE3KMZ 様のブログ記事 ⇒ JIM（トヨムラ）T-ONE （系統図の配布）
電波でGO！ 西の島からCQCQ 様のブログ記事 ⇒ T-ONEの変調の件 （変調度改善）
いにしえの807（JA5J＊＊/4） 様のブログ記事 ⇒ 素人のなせる業 （変調度改善、回路図検索など）
JR3KQF 様のサイト内 ⇒ T-ONE （取説の一部を公開）
ガジェット大魔王 きのぴぃ 様のブログ記事 ⇒ T-ONE （マイクゲイン改造など、記事4件）
【 回路図について 】
JIM T-ONE でネット検索した所、回路図を見つける事が出来ませんでした。
OMさんのブログ記事中に、T-ONE の別名があるのを見つけました。
韓 国 ⇒ Com Ten PR-2 （ 検索しましたが、ヒットせず。）
オランダ ⇒ PAN 40 （ 数種類の機種があるようです。）
検索した結果、『 PAN Multi Top LCD 40FM/12AM 』 と言う、ほぼ同型機と思われる物を見つけました。
『 PAN Multi Top 8012 』 と言う機種も、ほぼ同一機種と思われます。（ 名称が違うだけかも。）
80チャンネル仕様の物もあるようです。
YouTube ⇒ PAN Multi Top LCD am/FM pr27D （ 機種名と、外観が確認できます。）
【 回路図のダウンロード先 】 （2023.03.05 更新あり）
2023年になってから、ネットで再検索した結果、回路図を無料でダウンロード出来るサイトを見つけました。
拡大しても、文字や回路がきれいに見える物です。（CB機仕様の物です。）
目次にある、Multitop 8012/（ PAN Multitop 8012.tif ）又は、PAN Multitop 8012.tif が見やすいと思います。
Benson's Download-Bereich 様 ⇒ PAN マニュアル （ PANシリーズ 回路図のダウンロード先です。）
【 JIM T-ONE 内部画像 】 2023.02.28 追加
チップ部品が実装されています。
両面基板だし、パターンから回路を追っていくのは、老眼爺には無理ゲーです。
入手したT-ONE は、レピーター用のトーン基板付きでした。
左側上にある、水晶とICが付いている別基板です。
フレキシブルフラットケーブルを取り外して、下にある基板を撮影して見ました。
回路図の中で、一点鎖線で囲われている部分の回路基板となります。 2023.03.05 追加
前の所有者？が、放熱効果を狙って、アルミ板を追加したようです。
リファレンスOSCの水晶は、4.500MHzでした。
海外CB仕様の物だと、回路図では、5.000MHzとなっています。
奥にあるオレンジの水晶が、受信用 2ndOSC 10.240MHzです。
【 JIM T-ONE のCB機版 PAN Multitop 8012 回路図 】
原寸大の物は、ダウンロード先より入手して下さい。
CB機仕様の物ですから、CPU型番、リファレンス水晶周波数など、若干の違いがあります。
一点鎖線で囲われている部分が、縦に取り付けられている別基板となります。
ALC回路にある C408 は、一点鎖線の外に記載されていますが、実際は一点鎖線の基板内に取り付けられています。
書き忘れの修正が面倒になって、図面上では、このように追加したのかもしれません。
【 PLL 受信時の動作 】
系統図を見ると、1st-IF は、10.695MHz となります。
1st-MIX 用 VCO Q8の発振周波数は、受信周波数−10.695MHz ＝ VCO周波数
または、受信周波数＋10.695MHz ＝ VCO周波数となります。
受信時の VCO 周波数は、18.005〜18.995MHz
あるいは、39.395〜40.390MHz となります。
【 PLL 送信時の動作 】
送信周波数は、VCO Q8が直接発振しているようです。
送信時と受信時では、VCOの発振周波数に 10.695MHz の差がある訳ですが
トランジスタスイッチQ9で、発振コイルT1TXと、T1RX を切り替えて対処する回路になっていました。
【 回路図に 簡単な説明を追加してみました。】 2023.03.05 追加
以下は、説明が抜けていたり、間違えている場合もあるかと思われますので、参考程度に見て下さい。
基板の裏側には、部品名などのシルク印刷がないので、部品の特定は難易度が高いと思います。
【 AM ＆ FM変調度の改善方法 】
輸出用CB機などで行われる簡易的な変調ＵＰ方法となります。（ノーマルマイク使用時）
R76 の抵抗値は、低くする or ジャンパー処理。
C87 は、回り込み発振が発生しない範囲で容量の大きな物を、カット＆トライで選定します。
【 AM時の送信出力ＵＰ 】
Q406 へのバイアス電圧を設定している R416、 Hiパワー設定 R407、 Loパワー設定 R408 の抵抗値を
変更する事で可能だと思われます。
AMで、キャリア出力を上げすぎると、変調度が浅くなる場合があると思われます。
【 FM時の出力調整 】
Hi 出力は、Q20 のベース電圧が、D31 ツェナーダイオードで制限された値となります。
Lo 出力は、R55 の抵抗値を変更して下さい。
【 ALCの効きを弱くする ・カットする 】
R418 の抵抗値を大きくする、又は、Q409 のコレクタ〜�阿鬟�ットする。
【 T-ONE を分解して見ました。】 2023.03.14 追加
最初に、フレキシブルフラットケーブルを取り外します。
フラットケーブルコネクタの上を抑えている部分を、先端の薄いマイナスドライバーなどを
隙間に入れて、上に持ちあげると外れます。
フラットケーブルにキズを付けないように注意して下さい。
正しい外し方は、ネットで検索すると分かると思います。
○赤丸印のカシメ部分を元に戻して、各VRの取り付けナットも外します。
フロントパネルと前面のシャーシを取り外した画像です。
FM検波部は、回路図では KIA7130P ですが、同等品のBA403 が使われています。
SVR4 は、スケルチ調整用です。
FMの変調度を改善するには、C97 を、0.1〜1μF 位に交換する方法もあります。
交換後、必要に応じて SVR5 で占有帯域幅の調整をして下さい。
フレキシブルフラットケーブルの下に隠れている基板です。
回路図の中で、一点鎖線で囲われている部分の回路基板となります。
上記基板の裏側を拡大した画像になります。
部品名を記載した箇所は、間違えている可能性もあるので、作業時は再確認して下さい。
Q406 にバイアス電圧を供給しているのが R416 です。（ AM時、キャリア出力の設定となります。）
MIC/RPTボリュームの下に隠れている部品です。
下記の画像は、MIC/RPT ボリュームの裏側になります。
部品名を記載した箇所は、間違えている可能性もあるので、作業時は再確認して下さい。
ノーマルマイク使用時に変調ＵＰする場合は、R76の抵抗値を下げる or ジャンパー処理。
C87の値を、1〜10μF位に、カット＆トライにて変更します。
1〜8 の数字は、KIA4558P のピン番号です。
上記を参考にして、修理及び改造等を行う場合は、自己責任にてお願い致します。
【 T-ONE 純正マイクの感度不足を改善してみました。】 2023.02.28 追加
T-ONE 本体が、チップ部品を多用していたので、本体での変調度改善が難しいかもしれない。
と、考えて、マイクの方に手を入れて見ました。
秋月電子通商で販売している、下記のアンプモジュールを使用しました。
超小型シリコンマイクモジュール SPU0414HR5H-SB使用 ￥220（税込）
取説のオススメに従い、ゲインは最大の20dBに固定しています。
ゲインがありすぎな位なので、マイクを口元から10〜15cm位離して丁度良いくらいでした。
アンプ基板の取説にゲイン調整方法がありますので、各自の好みで調整して下さい。
画像のように、CR2032 3V コイン電池BOXは、外付けにしました。
電池が、直列で2個 6VのBOXですが、1円玉を1個ダミーとして入れてあります。
アンプ基板の消費電流が 1mA と少ないので、コイン電池で十分だと思われます。
秋月電子通商 ⇒ 電池ケース CR2032×2個用 スイッチ付 PHコネクタ付 ￥150（税込）
【 追加した 超小型 シリコンマイク＆アンプ基板 の詳細。】
マイクの内部には、スペースがあるので、単5×2個 or CR2032×1個 の電池BOXを
内蔵できるかもです。（電源ON-OFF スイッチも必要です。）
【未検証】 PTT-SW を押した時だけ、マイク＆アンプ基板に電源を供給するように出来そうです。
【 接続方法の詳細について 】
【 超小型 シリコンマイク＆アンプ基板です。】
上記を参考にして、修理及び改造等を行う場合は、自己責任にてお願い致します。
【 コネクターゴムのリペア 】
マイクコネクターのゴム部分が経年劣化して、ひび割れしていました。
熱収縮チューブでカバーしました。
【 マイクコネクターについて 】
誤嵌合防止コネクターと言うヤツですね。
測定器のセンサー部などで使用されているのを見たような気がします。
オークションで、マイク無しの出品が多いので、皆さん どうしているのかと
かなり気になっていたんですよね。
マイク側のコネクターは、ヒロセ電機の SR30シリーズ 型番 SR30-10PE-6P(74)
のような気もしますが、責任は持てませんので各自で確認して見て下さい。
パーソナル無線機のマイクコネクターでも使用されているみたいです。
コネクター単体を新品で購入するよりも、中古のマイクをオークションなどで買った方が
安く入手できる場合もあるかと思います。
ヒロセ電機 SR30-10PE-6P(74)
ピン側の正面から見た画像
【 T-ONE 送信出力について 】 2023.03.04 追加
電源電圧 15Vで使用時のテスト結果です。
FMモード29.690MHz Hi 5W ・ Lo 0.4W
29.000MHz Hi 7W ・ Lo 0.5W
AMモード28.990MHz Hi 0.7W ・ Lo 0.3W
28.700MHz Hi 0.8W ・ Lo 0.3W
カタログスペックでは、AMモード Hiで、1Wのはずなのですが下回っています。
オークション出品の説明や、OMさんのブログ等でも、1Wも出ないとか、0.5W位などと書かれています。
発売当初より、このような出力だったのか不明です。
【 取説にある系統図について 】
T-ONE は、JARL の認定登録機種ではなかったようです。
送信機系統図ですが、なぜか不要な受信部も記載されていますので、提出する場合は、削除 ・ 訂正が必要です。
また、リファレンスOSCがCPU（PLL-I C）に接続されていないなどの不備も、修正が必要です。
新スプリアス適用以前の時期に、保証認定申請で『 このまま提出したら、訂正を求められた。』 と言う情報をネットで見た気がします。
使われている CPU（PLL-IC） LC7232-8812 のデータシートは、見つかりませんでした。（ 機種別 専用設計I C と思われます。）
かなり内容が近い型番の物が見つかったので、参考にして下さい。 WIN Transceiver LC7232 LC72322 ⇒ LC7232 参考用
【 送信機系統図 ＆ PLL系統図 】
JARD のスプリアス確認保証で申請できる期間が過ぎても、申請できるように
系統図を作ってみました。
T-ONE 取説の系統図では、バッファー段に AM変調を掛けている記載となっています。
しかし、回路図を見ると、ダーリントン接続になっている Q18、Q19を通した電源で、ドライバーQ2とファイナルQ1に
AM変調をかけているようです。
ちゃんと文字が読める回路図が入手出来ましたので、系統図の
トランジスタ型番などを訂正しています。 （2023.03.05 訂正済み）
回路の詳細まで見ていませんので、間違えている場合もあります。
参考程度にご覧頂けましたら幸いです。
Nの数値は、リファレンスクロックが、10KHz の場合と仮定して記載しています。
リファレンスクロックが 5KHz だった場合は、N の数値を２倍にして書き直して下さい。
PLL-IC （CPU） のリファレンスOSC は、10.240MHzではないです。
10.240MHz OSC もありますが、受信部の2nd-Mix にのみ使われています。
Low Pass Filter（Loop Filter）の部分は、2SC2712×2 又は、KTC3875×2 に、訂正願います。（2023.03.01 訂正済み）
【 JIM T-ONE 雑誌掲載の広告 】
（ 画像は、Twitter いわてAN580/JF7UYP@祝開局36周年 様から拝借しています。）
当時の雑誌に掲載された広告です。
当時の価格 19,800円 消費税もないし、お買い得ですね。
1998年11〜12月には、T-ZONEにてクリスマス価格として ￥12.800で販売された事もあるようです。
よく見ると、左側に 出力 FM8W/AM1W の記載が見えます。
取説の定格では、FM7W/AM1W となっています。
（ 画像は、Twitter いわてAN580/JF7UYP@祝開局36周年 様から拝借しています。）
【JIM T-ONE の画像】
電池BOX を外した状態。
ポータブル運用時は、電池BOX側にアンテナを取り付けるようになります。
以下の画像は、ネット検索でヒットした物を拝借しています。
電池BOX を装着した状態。
ロッドアンテナは、センターローディング式です。
水平置きで使用する場合は、90度の変換コネクターを噛ませます。
電池BOXと、ロッドアンテナのコネクターは、TNC型のようです。
電池ケースの内部です。 単３電池×10本の15V電源です。
単3電池は入りますが、ニッケル水素電池だと 少し太いので入らないみたいです。
電池ケースのフタを閉めたところです。
ケースの底面には、DC13.2V の外部電源ジャックがあるようです。
T-ONE 本体の後ろ側です。
左から、EXT-SP、 PA、 S-METER のジャックがあります。
電源コネクターには、DC13.2V の記述があります。
無線機本体のコネクターは、M型です。
S-METERのジャツク部分ですが、引っ込んでいるので、通常のミニミニプラグΦ2.5mmだと
奥まで差し込めずに抜けてしまいます。
アナログS-METERを接続するには、ジャツク部分に対応した
下記のようなΦ2.5mmミニミニプラグが必要となります。
電池ケースを取り付けた場合。
アンテナ接続側です。
ＵＰ ＆ DOWN 付き マイクの画像です。
【 参考資料 追加 】 2021.09.13
マイクコネクターのピン配列と、PLL-IC（CPU） のリファレンス用水晶の
周波数が分かりました。（CB機仕様の場合となります。）
海外の掲示板に記載されている内容となります。
Funkbasis.de フォーラム ⇒ ピン配列の説明図 （ PMRFreak 氏の書き込み ）
elektroda.pl フォーラム ⇒ リファレンス水晶付近の回路図 （ SP5ANJ 氏の書き込み ）
他に、資料が見つかり次第、追加して行きたいと思います。
（ ネット検索で見つけた画像をお借りしていますので、問題がある場合は、ご連絡下さい。）
また、間違いもあると思いますので、実機の内容と違うなどの情報もお待ちしています。
取り合えず、皆さんの参考になれば幸いです。
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