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下にスライドして行って、見てくださいね。

Belcom LS-602 取説 回路図あり   2021.06.11 更新あり


宮城県 亘理町の JF7FTI 局より、取説を入手したとの連絡があり、お借りしました。

『皆さんに、有効活用して頂きたい。』 との事で、資料を、ネット上にUPすることにしました。
ありがとうございます。

6m機ですが、10m機も、回路構成は、ほぼ同じと思われます。
修理時の参考になれば幸いです。

回路図は、文字が読める大きさで掲載していますが、見ずらい場合は、
スキャンした大きいサイズの元データ(2分割)もありますので、必要な場合は、ご連絡下さい。

JHG さんのブログ LS-102、LS-602 の修理に関する記事 ⇒ その他メーカー無線機

東京すわん さんの LS-102 の修理に関する記事 ⇒ LS-102 修理するぉ

CB Tricks.com LS-102L の回路図&系統図など ⇒ Belcom LS-102L


































デジタルVFO (PLL回路) に、書き込みしてみました。  間違えている可能性もありますから、参考程度に見て下さい。  間違えがあれば、ご連絡下さい。

MC14568B (PHASE COMPARATOR + COUNTER) と、MC14526B (N-COUNTER) は、CB機 Pace8030 でも使用されています。

送信系統図にもある通り、PLL回路としては、10KHz台での制御です。 (PLLの分周比 N は、200〜599 となります。)
100Hz ・ 1KHz台の周波数変化は、18.733MHz OSC (VXO) にある D104 バリキャップで行っています。
エンコーダーカウンタで、プログラム制御した電圧を D104 に印加しています。 ( デジタルVFOの説明では、D-A変換と表記されています。)
つまり、この部分は、PLL制御から外れている、半アナログ的な制御となります。

図面左下部分は、FM受信部の 1st IF入力〜2nd MIX〜2ndIF フィルタ〜検波〜AF出力 までの回路です。
MC3357P と言う IC 1個で、ほぼ完結しています。






【 7セグメント LED 表示部について 】

メインダイヤルを回すと発生するパルス数を拾って、表示しているだけです。

周波数カウンターのように、送信出力や、内部のVCO出力の周波数を拾ってカウントしている訳ではありません。
つまり、周波数を表示していますが、表示周波数 = 実際の周波数 とはなりません。
CB無線機のように、1〜40チャンネルを LED で表示しているような物だと考えてもらえば分かり易いと思います。

表示されている周波数と、実際の周波数との誤差を少なくする為には、下記の調整が必要となります。


【 PLLリファレンス周波数 及び 18.733MHz VXO 調整 】

( 注意事項 )
記載内容が、間違えている可能性もあります。
また、下記の内容を参考にして調整する場合は、自己責任にてお願い致します。

PLLで制御している周波数は、10KHz単位で変化する部分です。
PLLのリファレンス周波数は、 送信状態で、16.0000MHz に調整します。

VR102 を動かすと、送信周波数も動きます。
しかしこの部分で調整してしまうと、100Hz ・ 1KHz 台の調整に影響が出ます。

また、16.000MHzは、受信時 フロントパネルにある RIT-VR により、VXO として動作します。

000〜900Hz ・ 0〜9KHz の変化は、18.733MHz VXO のバリキャップで変化させています。
バリキャップに印加される電圧ですが、エンコーダーカウンタにより選択されたアナログ電圧が
順次接続されているだけなので、誤差をゼロには出来ません。

T106 と、VR301 で、バリキャップの動作上、直線性の良い範囲に追い込みます。
ダイヤルで、0 〜 9KHz の誤差を見ながら、誤差が少なくなるように調整していきます。
調整は、かなりクリチカルでシビアです。





変調が浅い場合などの改善は、マイク入力直後にある、電解コンデンサ(カップリングコンデンサ)の
容量を大きくする等で対応します。

IDCやリミッターの後にある、FM変調 占有帯域幅 調整VRは、むやみに廻さないことをお勧めします。
±5KHz の規定値に、占有帯域幅を調整しているVRなので、動かすと設定値から外れてしまいます。
調整に失敗すると、ガバガバのワイドに設定してしまう可能性もあります。

占有帯域幅の調整は、マイク入力からTGで規程の信号を入力して、スペアナ等で帯域幅を確認しながら
の調整となります。


MV201バリキャップダイオードデータ
⇒ 2021年6月の時点で、日本の部品通販サイトで在庫あり。(国内在庫)

1Т25(1T32)バリキャップダイオードデータ ⇒ 2021年6月の時点で、秋月電子通商で在庫あり。



【 パワー切替 Lo 時に、任意の出力に設定できる改造 】  2021.12.16 追加

【 注意事項 】
改造後に、半固定VRを パワー最大方向(R415の抵抗値が最小)に回し切ると、R416 330Ωに電源電圧が直接印加されるようになります。
R416 に流れる電流値によっては、抵抗が焼ける恐れもあります。
その点を踏まえて、調整するようにお願い致します。


Hi-Lo スライドスイッチの裏側にハンダ付けされている、R415 470Ωを取り外して、500Ω〜2KΩ位の半固定VRと交換します。
Lo切り替え時に、標準の1Wよりも、パワーを落としたい場合は、1〜2KΩ位の半固定VRを取り付けます。
狭い場所にあるので、作業はやり辛いと思います。




画像の抵抗 470Ωをニッパーなどでカットして、ここに500Ω〜2KΩ位の半固定VRを取り付けます。



このページを参考にして、調整、改造を行う場合は、自己責任にてお願い致します。

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