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Colt 390DX Black Shadow （ PTBM106AOX 基板 ）
28MHz 改造 部品代 ゼロ円！！
PLLの分周比 Ｎ 変更による28MHz改造
下記の改造方法により、水晶などの部品代をかけずに、28MHz改造が可能です。
PLL-I C のピン足、 ７ピン ⇔ ８ピン に接続されている配線を、入れ替えるだけです。
下記の画像のように、基板のパターンを、2箇所カットしてから、配線を追加して下さい。
基板のパターンカットを忘れると、＋5V ラインがショートします。
下記は、PLL ICの足 各ピン番号になります。
下記のように、基板のパターンをカットして、８ピン と ７ピン の配線を入れ替えます。
+5V が、寄り道しているのは、パターンカットにより、切り離された部分に
元通りに +5V を供給するためです。
８ピン パターンカット処理の様子、７ピンも同様に行います。
実際の配線（Colt 390DX Black Shadow の場合）
配線しただけでは動作しません。 基板のパターンカットも忘れずに。
上記のように、分周比を変更してやると、下記の様な周波数の構成となります。
LO ⇒ 28.245 〜 28.685MHz 、 HI ⇒ 28.695 〜 29.135MHz
１チャンネルが、28.245MHz なので、そこから下も使いたい場合は、
Loop OSC の水晶交換で改造した方が良いかと思います。
コイルの説明
� �10.240MHzの2逓倍コイル ⇒ T1 （ Loop OSC分の 20.480MHz を作ります。）
�◆�VCOコイル ⇒
L1 （ 18.460〜18.900MHz に同調させます。 ）
�� ミキサーOUT ⇒ L2 と T2 （ 38.940〜39.380MHz に同調させます。 ）
L2 と T2 は、38MHz バンドパスフィルターを構成しています。
�ぁー�信のコイルコア調整順序 T5 ⇒ T6 ⇒ L14 ⇒ T7 ⇒ T8 ⇒ T10
28MHzのモノバンド アンテナを接続して調整します。
ローカル局の電波を受信できる場合は、Sメーターが最大に振れるように調整します。
SGがない＆ローカル局もいない場合は、ノイズ（ザー音）が、最大になるように調整してもＯＫです。
�ァ〜�信のコイルコア調整順序 T3 ⇒ T4 ⇒ L7 ⇒ L11 ⇒ L12
ダミーロードを使用して、仮調整する場合は、出力が最大になるように、各コイルコアを調整します。
最終調整は、マッチングのとれた、28MHzのモノバンド アンテナを接続して調整します。
調整時に使用するアンテナは、共振帯域が狭いものを使ってください。
短縮率が高いもの（ モービル用のアンテナなど ）が良いと思います。
T3 〜 L12 は、SWR が低く、出力が最大になるように調整します。
出力に、28MHz 以外のスプリアス成分が多く含まれていた場合、
アンテナからの反射波が多くなり、SWR の値が悪くなります。
PLL部の調整について
� ＿�造前に、1チャンネルと40チャンネルで、 VCOの TP �─，療徹気鯊�定しておきます。
PLL-IC が、VCO のバリキャプダイオード制御用に出力している電圧の
可変範囲は、ほぼ決まった値となっています。
その範囲内で、VCO が目的の周波数 （ 18.460〜18.900MHz ）を発振するように、
L1のコイルコアを回して調整します。
CB帯の周波数より約 1.3MHz 高くなりますから、L1 コイルのコアを、
回して上にあげるようになると思います。
�◆�PLL-IC は、帰還周波数（ Down mix Freq ）を元にして、VCO のバリキャプダイオード制御電圧を
決定しています。
つまり、VCO の発振周波数（18.460〜18.900MHz）と、Loop OSC の 20.480MHz が
Mixer でうまく混合されないと、帰還周波数が出来上がりません。
そこで、L2 コイルの調整が必要となります。
下記は、1チャンネルでの例となります。
18.460MHz ＋ 20.480MHz ＝ 38.940MHz （ PLL回路出力 ）
20.480MHz − 18.460MHz ＝ 2.020MHz （ 帰還周波数 ）
調整開始直後は、VCO L1 のコイルコアを調整したら、必ず L2 コイルの同調も取ります。
1チャンネルと、40チャンネルで、VCO コイルコア L1 の調整をします。
VCO が不安定な場合は、L2 コイルも調整してみて下さい。
この時、1チャンネルと40チャンネルで、TP �� の電圧を測定して、
改造前に測定した電圧データと、ほぼ同じであればＯＫです。
また、1チャンネルと、40チャンネルを切り替えて、所定の周波数（送信周波数でも良いです。）
が安定して出ていれば問題ありません。（ PLL がロックしています。）
Mixer 出力部の L2 コイルと T2 コイルは、コンデンサでカップリングしています。
互いに影響を受けていますので、うまく調整してください。
要は、VCO が発振して、PLL-IC に、所定の帰還周波数 （2.020〜1.580MHz ） が
戻っていればＯＫと言うことです。
回路としては、ループ制御された状態になります。
PLL の回路構成により、PLL 出力周波数や、帰還周波数を作り出す方法が違ってきますが
ループ制御と言う考え方は同じです。
PLL系統図について、考え方の説明
その他
別に用意した、28MHz帯受信機のアンテナ端子に、1m くらいのリード線を取り付けて、
その先を丸めて輪ゴムくらいの輪（4回位まるめる）にして、ドライバーか、
ファイナルのコイルにかぶせると、調整時の微弱な送信出力も検知できます。
VCO の発振周波数 （18.460〜18.900MHz） 近くを受信できる物をお持ちでしたら、
VCO コイルにかぶせて、この方法で発振周波数を検知できます。
下記は、TOMCAT 40 （ PTBM049AOX 基板 ）を、28MHz化した系統図となります。
分かりやすいように、コイル番号などを記載してあります。
Colt 390DX Black Shadow （ PTBM106AOX 基板 ）には、L5 コイルが無いだけで、同じ内容となります。
また、以前より公開していた系統図にて、一部書き間違えがありましたので、
ここでは、訂正した内容となっています。
以前の内容でも、TSSの申請時に、問題となる事はありませんので、ご了承下さい。
